Empire's End
# 2
Rage of the Emperor

年 代 出 来 事 場 面 参 考
大銀河の皇帝パルパティーンは、薄暗く荘厳なシスの遺跡に再び近づいた。

パルパティーン「この失われた惑星に降り立つのは、10年振りのことじゃ。ここはいまだに力が満ちあふれる場所じゃな。古代人達は、フォースの暗黒面のエネルギーの集中と増幅をするために、この偉大な墓を設計したのじゃ。」
パルパティーン「このシスの共同墓地は、余の最後のクローン体の衰えを止めることができる場所なのじゃ。」
コリバン
Korriban

暗黒卿の谷
Valley of the Dark Lords
#2 P.2
ティアズ(T'iaz)「わが皇帝...その通りです!暗黒面がこの霊廟の暗がりに染みわたっています!」
パルパティーン「そうじゃ、ティアズ。この古代人のミイラ達は、かつて遺棄された高度な錬金術によって保存されているのじゃ。彼らの魂が余に押し寄せてくる...余の侵入に異を唱えているのじゃ!」
コリバン
Korriban
暗黒卿の谷
Valley of the Dark Lords
#2 P.3
シス卿・・・数限り無き惑星を統べる皇帝よ...ヴェイダー卿の玉座が空席のままである・・・
シス卿・・・今こそ彼の座をその手にし、我らと一緒にならぬか?・・・
パルパティーン「断る!そのようなことは...、...余がヴェイダーと...ヤツの子ら...に滅ぼされた時、そち達は余をこの命へと導いた。...余の老化したクローン体はもうすぐ朽ち果てる。癒しが必要なのじゃ...さあ。」
シス卿・・・お前の纏う滅びの肉体は壊死せんとしている・・・
シス卿・・・来るがよい...我らとともに...全ての死を超えて闇の世界に加わるがよい!・・・
パルパティーン「余の願いを拒むというのか?そち達は永久に死人ではないか...じゃが、銀河を支配する余は...永遠なのじゃ!このクローン体を癒せぬのなら、ジェダイの子供たちの捜索を手伝え...余が生き続けていくためにな!これは命令じゃ。」
シス卿・・・なにゆえに、たかが数十年しか支配できぬ者が、数世紀を超えて支配を続ける我らに命令できるのだ?・・・
シス卿・・・彼ははるか以前に全てを捧げている...フォースの暗黒面にな。彼の望みを叶えてやっても良いではないか・・・
シス卿・・・良かろう、パルパティーン...オラクル・ストーン(Oracle Stone)を見つめよ...お前の暗き願いを見つめよ・・・
シス卿・・・おそらく、この子供がお前の輝く運命となるであろう・・・
パルパティーン「3番目の子...そうじゃ...宇宙船に乗っておる...オンダロン星系の近く...スカイウォーカーの血が脈うっておる!じゃが、このジェダイの体を我がものにすると...余もまた子供となってしまうであろう。余が成長するまでいったい誰が世話をするというのじゃ?」
ティアズ「我らがお守りいたします、閣下...、...子供となられたときには、玉座にふさわしく成長されるまで、あなたの帝国の支配を存続させることをお誓いいたします。」
パルパティーン「そう...もちろんじゃが...そち達は、余の信頼に足るのか?誰も信じられぬわ...、...じゃが、そち達を信ずるしかないのじゃな!」
パルパティーン「ヴェイダーの孫は余のものじゃ!祖父と同じく余のものになるのじゃ。その肉体を余のものにしてみせようぞ!<エクリプス2>へ戻るのじゃ!」
コリバン
Korriban
暗黒卿の谷
Valley of the Dark Lords
#2 P.3-4
ハン「安全な惑星にもうすぐ到着だ、レイア。ジェダイ・ブックを片づける時間だぜ。」
レイア「この本は大切なものなのよ、ハン。ジェダイ戦闘瞑想を学んだわ!古代オッサス語で書かれているので、3POが翻訳を手伝ってくれて...ヴィマが内容を理解する手助けをしてくれたの。」
ヴィマ・ダ・ボーダ(Vima-Da-Boda)「それを知らずにレイアは初歩の戦闘瞑想を使ったのじゃ、ピナクルの衛星で皇帝に立ち向かったときにな。レイアは生まれつきの才能がある、わたしの祖先ヴィマ・サンライダー(Vima Sunrider)のようにな。」
ハン「そいつは凄いが、待てないのかい?小僧たちを軟着陸の衝撃から守らなきゃならん。チューイーが、亜光速エンジンをもうすぐ蹴倒すはずだ..」
3PO「R2が一緒でしたら良かったのですが...あいつは別の無意味な戦いでバラバラになっているかもしれません。」
深空間
Deep space
オンダロン星系
#2 P.5
レイア「待って!皇帝が...近くにいる。あの暗黒面の力を感じるの。私たちを捜している...アナキンを狙っているわ。」
ヴィマ「そうじゃ...今日、学んだ成果じゃ、レイア。」

レイアは、ジェダイ戦闘瞑想の表象力を使ってフォースに集中した。

ハン「何の話だ?何が起きたんだ?」
レイア「私たちを見てるのよ、ハン...あの目がこの子を見つめてるのよ...だけど古代のジェダイは、フォースの場に...自分たちの精神と心を張り巡らす方法を知っていたのよ。」

<エクリプス2>では、パルパティーン皇帝が突然のフォースの衝撃に見まわれていた..
パルパティーン「うぐぅ..凶暴なジェダイめが...古代ジェダイの手品の腕前を上げたようじゃ。彼らの宇宙船を捕らえよ!」
深空間
Deep space
オンダロン星系
#2 P.5
<エクリプス2>艦長「..前部と右舷の牽引ビームを用意しろ!イオン砲を起動し砲撃準備せよ!」

シスのオラクル・ストーンの導きに従い、パルパティーンの旗艦<エクリプス2>は高次空間を超えてオンダロン星系(Onderon System)へ現れたのだった。

ハン「あれはどこから来たんだ?チューイー、ここを離れるんだ!」
チューイー「HNNRRAWWN!」
ハン「わかった...牽引ビームだ、捉えられたらしい..OK...お前の新手を試すんだ、チューイー!加速装置にブーストをかけてアラキッドを装填しろ!操縦は任せておけ!」

帝国軍の牽引ビームに乗せて、ハンとチューバッカは2発のアラキッド・ミサイルをぶっ放した..

チューイー「GHNNRR!」
ハン「直撃だ!シールドを上げろ!撃ち返してくるぞ!」

強力なミサイルがビーム発生機を破壊すると、<ファルコン>は鉄の爪から解放された!

ハン「いやっほぅ!やったぜ!」
深空間
Deep space
オンダロン星系
#2 P.7
レイア「ハン、皇帝から離れて...できるだけ遠くへ。高次空間へ戻って!」
ハン「そいつはいいが、プリンセス...<ファルコン>が被弾した。ハイパードライブがひどくやられちまった。このまま元のコースを行くしかない...<ファルコン>が逃げ切れるように祈っててくれよ!」
深空間
Deep space
オンダロン星系
#2 P.6-7
パルパティーン「見失ったじゃと?余が全て手を下さねばならんのか?」
<エクリプス2>艦長「わが皇帝...ご期待に添えず...ああぁぐぅ!」

深空間
Deep space
オンダロン星系
#2 P.7
修理のために<ミレニアム・ファルコン>はにいた...それほど時間はかからないようだった。

ハン「聞こえてるよ、チューイー...皇帝の<デストロイヤー>が軌道港に侵入してきた。何度も走査されてるようだぜ。」
チューイー「HNNRRARR」
ハン「直ったぜ、レイア...けどな、ドゥクスン・ムーンの前に浮いてるのが何かわかったかい?」
レイア「ええ...街が安全じゃなくなったわ。この人達が隠れた方がいいって...彼らには、ジェダイを助けてきた長い歴史があるのよ。」
モウドン・キラ(Modon Kira)「私は、モウドン・キラです。マスター・アーカ(Master Arca)に我が民が助けられてから、私の祖先達はジェダイのお側で戦ってきたのです。皇帝や彼の暗黒の技に同調するものはいません。」
ハン「いい考えを思いついたんだ...チューイーが<ファルコン>を飛ばして、脱出したように見せかけるんだ。俺達が乗っていないことに皇帝が気づく前に、高次空間へ飛び込めれば、俺達は安全になる。」
レイア「馬鹿なこと言わないで、ハン。いいところ、少しの時間稼ぎにしかならないわ。」
チューイー「HNRFF」
ヴィマ「ヴィマがウーキーと行こう。ヴィマがフォースを張りめぐらせよう...ジェダイが全員脱出したと皇帝に思いこませるようにな。」
オンダロン
Onderon
大城塞都市イジズ
Iziz
#2 P.8
それは良くできた計画だった...チューバッカがヴィマ・ダ・ボーダを乗せて空高く舞い上がり、<エクリプス2>から発進したTIEファイターの一群が追跡にかかるまでは!

<エクリプス2>艦長「警戒線を超えたYT−1300...ヤツらだ!TIE指揮官へ!ヤツらを船尾の牽引ビーム発生器の方へ追いつめろ...皇帝がお望みだ!」
TIE指揮官「「手遅れです、艦長!出し抜かれました..もう光速に達してます!」」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.9
チューイーがTIEを撒いている頃、ヴィマ・ダ・ボーダはジェダイの技を駆使していた。

ヴィマ「老齢のジェダイ殺戮者よ...私はレイア、アナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)の娘...私の子供たちに危害を加えることはできない。」
ヴィマ「おお!皇帝が触れてくる...彼は知っている。なんと邪悪な...ヴィマはこれほどの激怒に触れたことはない...なんという灼熱の闇じゃ!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.9
<エクリプス2>艦長「彼らは高次空間へ跳躍してしまいました。私の過ちです...死ぬ覚悟はできています。」
パルパティーン「その必要はない...余は彼らの策略を見抜いていた。余のジェダイの肉体は下の惑星におる。余の連絡艇を用意せよ...彼の所へ行くのじゃ。」
ダークサイダー「ですが、陛下、それはあまりにも危険なのでは。<エクリプス2>に乗っていてください。我らがジェダイの子供を捕まえに降りましょう。」
パルパティーン「危険...?全銀河において、余が恐れるものは何もないのじゃ。彼らが余を恐れるのじゃ。」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.9
モウドン・キラの申し出た避難所は、惑星の大半を覆う大荒野を半日ほど行ったところにあった。

3PO「どこか安全なところに行けると思ってました。この恐ろしい生物の背中よりも、ジャワのサンドクローラーに乗りたいものです。」
オンダロン
Onderon
#2 P.10
皇帝の<ギャラクシー・ガン>から逃れるため、反乱軍の司令艦は、それぞれの部隊に所属する戦闘機中隊とともに銀河中に散開していた。
チューバッカは、散開している全司令艦につながる反乱軍通信センターに報告した..そして、アムッド(Ammuud)の外側に停泊している艦隊輸送艦<ヴィンディケイター(Vindicater)>への着床命令を受けた。
ランドの通訳でチューバッカの報告を聞いたルーク・スカイウォーカーに、動揺と昂揚が同時に押し寄せた。

ルーク「パルパティーンが後を追っていったって?最悪の知らせを持ってきてくれたな...だが、皇帝を捕らえられる...絶好の機会かもしれない!」
カム「そうだ。俺達は、死のエネルギー牢と...古い監獄船を...どうにかくすねてきた...これで皇帝を捕らえられる!」
アムッド
Ammuud
#2 P.10
ハン「こいつは良さそうだぞ、レイア...この荒れ野じゃ、皇帝も俺達を見つけられないぜ。」
レイア「もし見つかったとしてもよ、ハン、少なくとも仲間に囲まれていれば...今すぐにでもルークが来てくれたらいいのに。」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.10
ルークは、計画を伝えるためにジェダイと戦闘機部隊長を召集した。達成不可能な任務の...
<エクリプス2>は、敵戦艦を一舐めで全滅できる数百にも及ぶ重レーザー砲塔とイオン砲、牽引ビーム砲床を装備していた。
しかし、数時間後、ルークたち反乱軍は高次空間を離脱し、<エクリプス2>に攻撃を開始した。

レッド2「ヒュー!なんてでかいんだ!」
ウェッジ「こちら、ウェッジ..無駄口を叩くな、レッド2!ブルー・リーダー、貴中隊はスター・デストロイヤーの縦軸沿いに進んで、敵の注意を引きつけてくれ!」
ブルー・リーダー「了解、ウェッジ..喫水線(topside)を通過するまで援護する!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.11
反乱軍は、大戦艦にほんの少しでも損傷を与えるように新たな回避攻撃隊形をとった...だが、攻撃の真の目的は<ミレニアム・ファルコン>と<ジェダイ・エクスプローラー2>を援護することだった。

反乱軍パイロット「いいぞ、ブルー隊!喫水線はガラ空きだ!」
反乱軍パイロット「おい、何喜んでるんだ?左舷側の砲塔に気をつけろ..ぐあぁぁ!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.11
皇帝の捕獲は、ジェダイ騎士達の任務だ!

カム「ファルコン乗船部隊の用意はできた、ルーク...だが、パルパティーンは乗っていないぞ!」
ブランド「私たちにもわかったよ、カム。」
ルーク「わかった...君の任務を続けてくれ...イジズに降りて探してみる。」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.11
帝国軍将校A「艦長、反乱軍の小型クルーザーが防衛線を突破して地表へ降下しました...スカイウォーカーの宇宙船と思われます。」
帝国軍将校B「閣下、他の反乱軍部隊が隊形を解いてターボレーザーの射程距離から離れました...他への攻撃準備に入っています!」
<エクリプス2>艦長「そのクルーザーのことを皇帝にお知らせしろ...それから、反乱軍艦隊に向けて<シャドウ・ドロイド>を発進させろ...,...旗艦をまた失いでもしたら、皇帝が激怒される!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.12
皇帝の重量級旗艦の基部の影に隠れて、<ミレニアム・ファルコン>は、機関区画に侵入口を開け始めた..

ランド「よし、乗船装置に掴まれ...ウェッジ、あの延長ケーブルを<ファルコン>に待機するR2につなぐんだ。」
R2−D2「BRT WHEE TWRPDRRDET!」
ウェッジ「こいつは、<ワールド・デヴァステイター>に使った手と違うのか?おい、それがうまくいくと、どんなことになるんだ?」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.12
反乱軍の攻撃による砲光は、地表からもよく見えていた..

ハン「反乱軍の艦艇だ!Xウイング隊とEウイング隊だ...皇帝の旗艦を攻撃している。おう、<ジェダイ・エクスプローラー2>...ルークが来た、へ向かっている。あそこまでいった方がいいだろう。」

オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.12
ソロとキラは、モウドンのお気に入りの飛獣(Flying Beast)に乗ってイジズへと舞い戻った!

ルーク「皇帝はここにいる、ブランド...彼の存在を感じるか?」
ブランド「うむ、彼はあの帝国軍の連絡艇にいる。」
レイフ「お、ハン・ソロが来た...でかい鳥に乗ってる!」
ルーク「ハン!戦えるのかい?皇帝が連絡艇の中にいる..今から捕らえに行くんだ!」
ハン「アルカニアのダイヤモンドを取り損ねるへまはしないぜ!」
モウドン・キラ「ジェダイとともに戦えるなんて、オンダロンの野獣乗り(Beast Rider)にとって光栄です!」
オンダロン
Onderon
イジズ
Iziz
#2 P.12-13
ルークと戦士たちが皇帝を追っている間、ヴィマ・ダ・ボーダは<ジェダイ・エクスプローラー2>に残っていた。
Onderon
イジズ
Iziz
ブランド「あそこにいる!」
レイフ「そうだ...暗黒面の力が...渦巻いている。気をつけろ。」
ダークサイダー「ははぁ!ジェダイ騎士じゃな!パルパティーンを探しているのか?気の毒だったな、間抜けなスカイウォーカー!パルパティーンはいないよ...ジェダイの跡取りに会いに行ってるよ!」
ハン「なんだと!砦...砦に行ったんだ!」
オンダロン
Onderon
イジズ
Iziz
#2 P.13
その頃、城塞都市から遠く離れたところで、3人の巡礼者達が一夜の宿を求めていた..

巡礼者「これはキラ夫人、私たちはここから千キロ離れたシャトーン修道院(Shatoon Monastery)を目指しています。我らの年老いた父親に休息と食事させたいのですが...よろしいでしょうか?」
キラ夫人(Lady Kira)「キラの砦は、旅人をいつでも歓迎します。旅の方たちが他にもいますが、あなた方とお父様のためにたくさんのお部屋がありますわ。」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.14
キラ夫人は、祖先達と違い...フォースの感応者ではなく、シスの魔術の巧妙な説得力を経験したこともなかった!

3PO「レイア様、アルカニアのマスター・アーカがこの惑星オンダロンを古代シスの暗黒面から解放したと、この本に書いてあります。偉大なジェダイ騎士のノーミ・サンライダー(Nomi Sunrider)は、マスター・アーカと他の2人のマスターからジェダイ戦闘瞑想の技を学んだそうです。」
レイア「そうね...彼らの話はホロクロンから聞いたことがあるわ。私も、いつかはノーミ・サンライダーのようなジェダイ・マスターになりたいわね。」
キラ夫人「レイア...こちらのご老人がどうしても会いたいと言うのです。あなたが不安なのは知っているけど...とても穏やかで優しい人だと...思えるのよ。」
レイア「なんてこと!あんたは!!」
パルパティーン「そうじゃ、かわいいジェダイよ。そちと話すのは、とても久しぶりのことじゃ。余はそちの子供らがとても気がかりでな。」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.14
皇帝の旗艦では、カム・ソルサーの部隊が大胆な計画を遂行していた。

カム「船体にあけたこの穴の..エアシール・ジェルがはずれないことを祈る!」
ウェッジ「大丈夫さ、ボス...ダメだったら、このケーブルの端っこのR2に引っ張ってもらうさ!」
ランド「大変だ!機関士に見つかった!」
チューイー「HNGRR!」
帝国軍機関士「艦橋..こちら機関室..うぐぅ!」
カム「いいぞ、チューイー!よし...高次駆動連結機はここだ!ウェッジ..コンピューターの端子を見つけて、それをつなぐんだ!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.15
ファルコン部隊の極秘任務を援護するために、反乱軍のパイロット達は帝国軍の<シャドウ・ドロイド>を<エクリプス2>から引き離しにかかっていた。

反乱軍パイロット「「ポイント8へ引き返して散開しろ、ブルー隊!ドゥクスン・ムーンの裏側にて再編成をする!」」

<エクリプス2>艦長「何かがおかしい。Xウイングはいつもひたすら攻撃してくる。なぜ、<シャドウ・ドロイド>から逃げ回るのだ。」
帝国軍将校「彼らは怯えてるんですよ、閣下...<シャドウ>は無敵です!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.15
眼下の惑星でも、一人の反乱軍が帝国の邪悪の中枢と直面していた。

レイア「子供たち...ママの後ろにいなさい!3PO!アナキンをお願い!」
パルパティーン「ぐあぅ..呪ってやるぞ、ジェダイめが!」
主治医「マスター!」
3PO「子供たち!こっちへ!急いで!あぁ、なんてこった..私の回路が!」
パルパティーン「ジェダイ女め..お前の力は惚れ惚れするわ...余の劣悪なクローンにとってはな!じゃが、暗黒面の力は肉体に従属するものではないのじゃ。」
主治医「閣下...お願いです!死んでしまいますぞ!」
パルパティーン「そぉぉぉじゃ...余は死ぬ..」
パルパティーン「..じゃが、余の帝国の未来は約束されるのじゃ!」
アナキン「わぁぁぁぁぁん!」
キラ夫人「子供を渡しなさい!邪悪なじじいが!キラの名を汚す気?」
3PO「KRXX...ktlk zKrzz...tik」
ブランド「ヤツらがいたぞ、ルーク!」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.16-17
モウドンの指示に従い、<ジェダイ・エクスプローラー2>はオンダロンの荒れ地を最短距離で突っ走ってきたのだった。

パルパティーン「余はこのジェダイを知っているぞ!こいつは、ジェダイ狩りを逃れた内の一人じゃ!身の程をわきまえずに再び戻ってくるとはな...では、余の事業を完成させようぞ!」
ブランド「私は大丈夫だ、レイフ。間に合ったぞ。捕まえろ!」
レイフ「このヨボヨボの老魔術師が本当に銀河を支配していたのかい?ヌータ!こんなの楽勝さ!」
主治医「マスター...この野蛮な少年はティアズに任せましょう!」
レイフ「悪いな、ティアズ...俺は、野蛮な姉さんと一緒になる気はないんだよ..今はな!」
ティアズ「ぎゃぁぁぁ!」
パルパティーン「冷酷な少年じゃな..怒りにまかせて“ヨボヨボの老魔術師”を殺そうというのじゃな?」
レイフ「お前のことはルークから聞いた!俺はジェダイだ!俺は、お前の怒りが破壊しようとする全てを守ると誓ったんだ!」
パルパティーン「良いじゃろう、ジェダイと呼ばれるのならば...」
パルパティーン「おのが身を守れ!」
レイフ「ぐぁぁあぁぁ!」
パルパティーン「貧弱な愚か者めが...余は、意気盛んに燃える目のジェダイたちが数多く死ぬところを見てきたのじゃ...奴らを皆滅ぼしていた頃にはな。」
主治医「マスター...お願いです!手遅れになる前に気をお鎮めください!」
ブランド「ルーク!皇帝は衰弱している!チャンスだ!」
パルパティーン「見よ!余の暗黒の弟子が来おった!そちは、長いこと暗黒面に染まっていたのじゃ、スカイウォーカー...そちの自覚以上にな!戦いは余を消耗させた...今なら余を簡単に殺せる...そして帝国を支配するのじゃ...、...そちと裏切り者の父親が画策したとおりにな!」
ルーク「新しいクローンがなくては、もはやお前の死は再生にはつながらないのだ、パルパティーン。新共和国の名において、お前の降伏を受け入れるぞ!」
パルパティーン「降伏じゃと?誰が。」
パルパティーン「スカイウォーカーの血統は、フォースの暗黒面に流れることになる。余はこの子を選んだ...銀河の支配を受け継ぐためじゃ!」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.17-19
レイア「私に近寄らないで!」
ルーク「ハン..待て!」
ハン「やめろ...パルパティーンを近寄らせるものか!」
ハン「やったぜ!どうしたんだ、ルーク!ジェダイの戦闘作法のお時間は終わったんじゃないのか?」
パルパティーン「うぅぅぅ...コレリア人が余を殺した...感じるぞ...もうすぐじゃ...時は来たれり...子供の中に...約束なのじゃ..」
パルパティーン・・・誰を殺したのじゃ、ハン・ソロ?そちの子か?・・・
誰にも気づかれずに、重傷のガナス王は体内反重力装置の精神操縦力を取り戻した..
..そしてハンとレイアの子のために飛んだ!

ルーク「ブランドは、フォースのライト・サイドで皇帝からアナキンを守ろうとしているんだ!」
しかしレイアは、肉体を遊離した皇帝の魂が小さな体に入ろうとしているのを感じとった。

レイア「やめて!アナキンを渡して...さあ!」
レイア「私の子よ!皇帝は...どうしたの...?」
ブランド「私が皇帝を捕らえた。私の中にいる。」
ブランド「私が押さえ込んでいる。彼の魂は私の捕虜だ。彼は...凄まじい怒りだけでなく...そうだ...果てしない絶望に包まれているようだ。私までもが暗黒面に飲み込まれつつある!」
ルーク「皇帝は暗黒面で死ぬことを恐れている、それだけだ。光をつかむんだ、ブランド...光をつかめ!私たちは勝ったのだ!」
パルパティーン・・・勝ったと思っているのか?余が滅んだら、スカイウォーカーの血筋に余の呪いが永遠に降りかかるであろう・・・
ブランド「ルーク...パルパティーンは私とともに死んで、二度と戻ることはないだろう。フォースと..我ら以前に去った全てのジェダイが...確実にそうする。さようなら、我が友..」
ルーク「皇帝は去った。だけど、ジェムとレイフ...たった今ブランドも失った。ジェダイの復活を始めたばかりだというのに...この上ソルサーまで失ったら、どうしたらいいのかわからない。」
オンダロン
Onderon
キラの砦
#2 P.19-21
ブランドが最後の犠牲となった頃、全ての戦闘可能な反乱軍の艦艇が、<エクリプス2>に強襲をかけていた。

反乱軍パイロット「ソルサーの部隊と連絡が取れた..もうすぐ完了するようだ!早くした方がいい!もうすぐ、帝国艦隊が戦闘に参入してくるはずだ!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.21
カム「よし、それだ!R2が艦橋を出し抜いた!航法コンピューターと高次空間駆動装置はこっちのもんだ。」
ウェッジ「エンジンが反応した...高次駆動の起動した音が聞こえる。」
チューイー「HNRRF!」
ランド「目一杯急げ!帝国軍が来たぞ!全員<ファルコン>へ戻るんだ!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.22


帝国軍将校「艦長、<エクリプス2>が加速を始めてます...制御できません。」
<エクリプス2>艦長「攻撃は牽制だったのだ!反乱軍がこの艦艇に侵入している!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.22
ソルサーの部隊が<ファルコン>へと戻る戦いをしている頃、巨大な帝国軍の旗艦は光速へと加速していた!

反乱軍パイロット「見たか?<エクリプス2>が跳躍した!<ミレニアム・ファルコン>は船体にくっついたままだ!彼らは脱出できなかった!彼らは逝ってしまった!」
オンダロン
Onderon
軌道上
#2 P.22
何千光年の彼方...、帝国の中枢惑星ビィスの高軌道上。

帝国軍将校「レス技師、<ギャラクシー・ガン>の修理が終了し、砲撃の用意ができました。<深空間>に隠れていた...50隊の反乱軍攻撃部隊を発見し標的に捉えました。」
ユマック・レス「よろしい!砲撃開始命令をいただく準備が整ったことを皇帝に通知しろ!老ヤギも、偉大な兵器を私が修理したことを喜ぶだろう!」
帝国軍将校「技師...帝国軍の旗艦に連絡が取れません。艦隊司令部は<エクリプス2>が攻撃されていると言っています。救援部隊を送るようです。」
ユマック・レス「ふむぅ...<ギャラクシー・ガン>を撃ち込んで助けてやれば、パルパティーンは惑星の一つぐらいくれるかもしれん...が命令違反で処刑されるかもしれん!試してみる価値はある..砲撃を開始!」
ビィス
Byss
#2 P.23
レスが反逆級の命令を出したその瞬間、皇帝の旗艦が高次空間から出現した!

ユマック・レス「我が皇帝、そんなつもりじゃなかったんです!」
帝国軍将校「皇帝の艦を撃つことはできません、...それに...あぁぁ...照準も合ってません!」
ビィス
Byss
#2 P.23
R2−D2は、アストロメックとしての裏切ることない精密さで、シャグ・ニンクスとサラ・ゼンドからもらった座標を<エクリプス2>の航法コンピューターに入力したのだった。
ビィス
Byss
#2 P.24
暴発によって、恐怖の兵器が発射した一基のミサイルは、帝国の中枢惑星の重力に吸い込まれていった。
<プロジェクタイル>には分子粉砕機による完全装甲が装備されており、全ての防御シールドを中和し..、..惑星そのものを粉砕してしまうのだった!」

ランド「帝国の自爆だ!ハッチを閉めて、亜光速エンジンを起動しろ!」
ウェッジ「運が良かった!原子核砲撃がビィスの核に命中したら俺達まで輝く星になっちまうぞ!出口はどっちだ、R2!」
R2−D2「BWEEEP DRPP BDEET FWEEEE!」
カム「ハッチは大丈夫だ..光(Light)のために、切り離せ!」
ランド「で...できん..<エクリプス2>が切り揉み回転しているんだ!」
ウェッジ「ビィスが吹っ飛ぶぞ!行け(Punch it!)!」
R2−D2「BRP-BRT-BRT TWEEP-A-VOOT BDRP-TIK-A TWOOP WHEEEZ!!」
ビィス
Byss
#2 P.24-25
ランド「よくやった!チューイー..つかまってろよ、みんな..一気に光速だぜ!」
チューイー「HNN-ROWR YRROONN NNG RARRR!」
新共和国よ、永遠なれ!

ビィス
Byss
#2 P.25
<エピローグ>
恐怖の帝国の支配は終わった。エンパトジェイオス・ブランドは、危うく消え去るところのジェダイの炎として、自ら光り輝き燃えあがった。銀河の全てを統べる独裁的権力を得ていたパルパティーン皇帝は、最後のクローン体が灰となり、その命を終えた。パルパティーンの魂は、自らが招いた邪悪な薄暗い狂気の中を永遠にさまよい続け、復活することは絶対にないであろう。
その知らせは、銀河中に光速で駆けめぐった。数時間の内に、銀河中核部にある帝国の中枢惑星ビィスが崩壊したことが知れ渡った。皇帝と帝国は荒廃したのだ。反乱同盟軍の最も遠方の前哨基地でも、勝利の雄叫びが上がっていた−−−新共和国よ、永遠なれ!
復活した皇帝とダークサイダー達によって鍛えらあげられた偉大な帝国艦隊の残党は、銀河の至るところから中核界にある未探査の惑星へと追い払われていった。指揮権をめぐって争う帝国軍の提督達が、意見の食い違いを解決しスター・デストロイヤー艦隊を統一すれば強力な敵対者となり、戦いに疲れ切った同盟軍にとって代わることできたに違いなかった。
中核界から<ミレニアム・ファルコン>と乗員達が無事帰還したのち、モウドン・キラとその一族の客分として反乱軍の指導者達は惑星オンダロンに集まった。
古代キラ族の砦の荘厳な広間において、モン・モスマを暫定指導者として共和国は正式に復興した。国政大臣レイア・オーガナ・ソロは、その副指導者となった。
惑星コルサントは、千年以上に渡って銀河政府の中心地であり、<エンドアの戦い>及びダース・ヴェイダーの死から数年の間、新共和国の中心地でもあった。昔の政府の中心地コルサントの再建はまもなく始まり、解放された銀河の惑星はコルサントへ代表を送り、再生した国家の一員として迎えられるだろう。元老院議員達は、神聖な審議を経て、銀河共和国の新しい元首を選出するだろう。
ジェダイが比類無き強さと智慧を持っていた時代を記憶しているヴィマ・ダ・ボーダから、ハンとレイアの子供たちにフォースの道を手ほどきしてもらうことが、レイアの希望であった。しかし、イジズの城塞都市における勝利の祝賀会の間に、不思議なことにヴィマは消えてしまった。ジェダイ達にもその行方がようとしてわからず、ヴィマが死んでしまったのか、衛星ナー・シャッダの宇宙港にある古巣へ帰る手段を見つけたのかさえもわからなかった。
ルーク・スカイウォーカーにとって、パルパティーンの死は、人生のほとんど全てをかけた凄まじい戦いの終焉として記された。そしてそれは、ルークが、生き残った最後のジェダイ・マスターとしての重要な使命に、自らの心と魂を捧げる始まりの時でもあった。ルークの残りの人生は、銀河に拡がる平和と正義の高貴なる守護者としてのジェダイ騎士団の復興という、偉大にして必然なる聖業に捧げられていくであろう。
May the Force be with you!
(by Tom Veitch)

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注!!意訳です。完訳ではありません。(^_^)
Last Update 21/Feb/1999