The Golden Age of the Sith
No.2
Funeral for a Dark Lord

年 代 出 来 事 場 面 参 考
ここは、銀河の果てにある惑星コリバン(Korriban)。
共和国(The Republic)に知られることもなく、したがって宙航図にも載ってはいない。
人生を終えた“シスの暗黒卿”達(The Dark Lords of the Sith)の眠る墓と財宝が隠された峡谷は、邪悪な生物に守られていた。
今日、暗黒卿の峡谷に新しい墓が建立される。
鉄の掟のもと、1世紀以上もの間、この地を治めてきた偉大なるシスの暗黒卿マルカ・ラグノス(Marka Ragnos)の墓である。
新しい墓へと向かう葬列の先頭を行くのは、強大なシス卿(Sith Lord)ルド・クレシュ(Ludo Kressh)である。彼は、次なる“シスの暗黒卿”の地位を狙っていた。
コリバン
Korriban

ルド・クレシュ「マルカ・ラグノスの想い出は、偉大なる遺産としてシスの民と支配者に受け継がれていくであろう。」
ルド「偉大なる暗黒卿マルカ・ラグノスよ!!この勝利の兜を身に着け、死出の戦いに赴かれよ...。」

コリバン
Korriban
スターブレーカー12は、追っ手を振り切りハイパースペースを航行していた。
向こう見ずにも、共和国の宇宙船が通ったことのないルートを通って。

ゲイブ・ダラゴン「ハイパースペースを離脱する時間だ、ジョリ。」
ジョリ・ダラゴン「良かったわ。このボロ船は壊れる寸前なのよ。まあ、修理代を払ってないから、文句は言えないけどね。」
ゲイブ「よし今だ、ジョリ。」

ハイパースペース
Hyperspace
ゲイブ「ここはどの辺りだ!」
ジョリ「あたし達は、コロスを出るときにでたらめにルートを決めたのよ。この辺りは、宙航図にも載ってないわ。」
ゲイブ「多分、100パーセクほどきた辺りだろうな。」
ジョリ「いつも行ってるところとそんなに変わらないじゃない。」
ゲイブ「そのようだな、帰り道はナビ・コンピューターに記憶させたから心配はないぞ。」
ジョリ「問題は、誰もここにきたことがないかってことよ。ナビ・ギルドが、このルートに価値があると考えてくれるかどうかね。」
ゲイブ「うまくいくさ、ジョリ。俺達の未来はこれからだぜ。」

コリバン
Korriban
葬儀に遅れた1隻の宇宙船が着陸床に到着した。ルド・クレシュの最大のライバル、シス卿のナーガ・サドウ(Naga Sadow)であったが...。
ルド「シス卿であろうと奴隷であろうと葬儀を遅らせるわけにはいかん。篝火に点火せよ。」
コリバン
Korriban
ナーガ・サドウ「私は、マルカ・ラグノスの葬儀に参列するために来た。」
ルド「下がれ、ナーガ・サドウ!ここはお前の来る場所ではない!」
ナーガ「それは、私が決めることだ、ルド・クレシュ!」
ルド「お前の反乱は、私たちを脅かしている。お前は、偉大なるマルカ・ラグノスが築いてきたシス帝国を破壊しようとしている。恥を知れい。」
ナーガ「マルカ・ラグノスが暗黒卿であったがゆえに、私は従っていた。しかし、これからは新しいシスの暗黒卿に従ってもらう。それは私だ!」
ルド「お前は、シス帝国を滅亡へと導くであろう、ナーガ・サドウよ。とんでもないことをしていることに気がつかんのか。」
ナーガ「シス帝国は停滞している!何世紀もの間、かつての栄光と財宝に溺れて何もしていないではないか!私たちの、いや、私の祖先は追放処分を受けはしたが、偉大なジェダイであった。その誇りを失ってはならないのだ。」
コリバン
Korriban
ゲイブ「あの薄暗い星を見ろ。」 コリバン
Korriban
ジョリ「誰か住んでいそうね。」
ゲイブ「新ルートを見つけなければ、クレジットは手に入らん。行くぞ!」
ジョリ「商売人が喜ぶ交易ルートになるといいわね。」
ゲイブ「最高の笑顔で頼むぜ、ジョリ。俺達は共和国の使節だからな。」
ジョリ「ふふッ、テタ女帝の冠もとろけるぐらいの笑顔でね。」

コリバン
Korriban
ナーガ「シス帝国は、お前のような腰抜けであってはならんのだ!クレシュ。」
ルド「シスの暗黒卿には、一人しかなれん!」
ナーガ「我、ナーガ・サドウこそ、シスの源泉、ジェダイの血統、暗黒面の主である。」
ルド「我は、シス帝国の名において戦おうぞ。お前は自我のために戦うのだな。ナーガ・サドウ!」
ナーガ「いいや、未来のためだ!その未来こそ...、今なのだ!!」

コリバン
Korriban
果てしなく続く二人のシス卿の死闘。
どちらかが死ぬまで続くと思われた...。
マルカ・ラグノス・・・やめるのだ、シス卿達よ・・・
コリバン
Korriban
ナーガ「マルカ・ラグノス!死んだはずでは!」
ルド「マスター、戦わせてください!あなたのために戦っているのです!」
マルカ・・・シスの暗黒卿は墓石ごときに縛られはしない。暗黒面のフォースが望んでいることを、お前達に語るとしよう・・・
ナーガ「我らが戦いをやめさせるほど、重要なことなのか?」
ルド「私が正しかったのだ。偉大なる暗黒卿がお前を滅ぼしてくれるわ!ナーガ!」
マルカ・・・シス卿達よ、聞け!我が語る我らが歴史を・・・
マルカ・・・かつて、我らは共和国の強力なジェダイであった・・・
マルカ・・・しかし、ダークサイド派とライトサイド派に分裂し、ジェダイ同士が戦った・・・
マルカ・・・我らが祖先は、戦いに敗れ、追放された・・・
マルカ・・・だが、銀河の果て、この地で栄光を手にした・・・
マルカ・・・この薄汚れた惑星に住むシスの民は、我らを神と崇めたのだ・・・
マルカ・・・何世紀か後、シスの民となる者もいた・・・
マルカ・・・しかし、ジェダイの血統を守り続ける者もいた・・・
マルカ・・・こうして、我らがシス帝国は、気高くして富裕で強大な国となった・・・
マルカ・・・これが、我らが黄金時代である・・・
コリバン
Korriban
マルカ・・・しかし、その時代も今終わろうとしている・・・
マルカ・・・シス帝国の運命は、天秤の上にある・・・
マルカ・・・賢明なる道をとるも良し・・・
マルカ・・・戦う道をとるも良し・・・
マルカ・・・また、全てを失うのも良いであろう・・・

コリバン
Korriban
その頃、一人のジェダイが悪夢にうなされていた。

オドン=アール「うむ、フォースが震えている。さっきのイメージは何だったのだ?」
オドン=アール「テタ様とメミット・ネイディルに話してみよう。さっきの夢の謎が解けるかもしれない。」


シナガー
Cinnagar
アーバ・ザ・ハット「わしは、かわいそうなゲイブとジョリ兄妹を優遇してやってたんですよ。まあ奴らが貧乏なのは、貴女の統一戦争で両親を殺されたからですがね。」
アーバ「親切に修理してやったってのに、あいつらは宇宙船を盗んだ上に、わしの修理工場までぶっ壊していきやがッたんです。」
アーバ「貴女の法律のことはわかってるんですが、この件に関しては口をはさまないでもらいたいんですよ。テタ様。」
テタ女帝「よくわかりました、アーバ。秘密は守りましょう。ですが、法律は守ってもらわなくてはなりません。もしも、彼らがシナガーに戻ってきた時には、それなりに罪を償わせることとしましょう。」

シナガー
Cinnagar
メミット・ネイディル「オドン=アール!休んでいたんじゃないのか。」
オドン「警告夢を見たんだ。古代の伝説みたいだった。フォースが教えてくれたんだ。共和国から追放された邪悪なジェダイのことだと思うんだけどな。」
メミット「我が友の言葉は真実です、テタ様。フォースは嘘をつきません。」
シナガー
Cinnagar
テタ「私たちの手には負えません、メミット・ネイディル。この問題は、共和国へ上程する事にしましょう。3日後にコルサント(Coruscant)へ発ちます。」
シナガー
Cinnagar
ルド「マルカ・ラグノスの言葉は聞いたな、我らは和解しなければならん。」
ナーガ「亡霊の仲裁とあっては、聞かざるを得んな、ルド・クレシュ。」
ルド「シス帝国の運命は、秤にかかっていることを忘れるなよ、ナーガ・サドウ。」

コリバン
Korriban
ジョリ「見て、すごい眺めよ、ゲイブ。石像に金銀財宝じゃない。」
ゲイブ「このルートは、すごい儲けになるぞ。これで問題は全部なくなったぜ。」
ジョリ「谷底に誰かいるわ。」
ゲイブ「<スターブレーカー12>を着陸させるぞ。」

コリバン
Korriban
ゲイブ「やあ皆さん、私たちは共和国から来た平和の使節です。」
ジョリ「あなた方と、素晴らしい交易関係を結びたいと考えてます。」
ゲイブ「おっと、親善交渉をする気はなさそうだぞ。」
コリバン
Korriban
ゲイブ「おい、何をするんだ。」
ジョリ「最悪よ。取り囲まれたわ。」
コリバン
Korriban
ルド「奴らは、侵略の前触れだ。すぐ殺さねばならん。」
ナーガ「ま、待て、尋問してからだ。異星人のスパイかもしれんが、シス卿の世界を広げるチャンスかもしれん。」

コリバン
Korriban
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注!!意訳です。完訳ではありません。(^_^)
Last Update 17/Feb/1999
BSW4=Before the events of Star Wars 4 : A New Hope