Empire's End
# 1
Triumph of the Empire

レイアとハンの第3子アナキン・ソロが生まれると、ルーク・スカイウォーカーは、ジェダイ騎士団の未来に希望のうねりが押し寄せるのを感じた。
しかし、反乱同盟軍にとっては暗黒の時代であった。ユマック・レスの恐怖の新兵器が配備されると、パルパティーン皇帝は、彼の科学技術による支配が再び銀河を覆い尽くすことを確信した。
銀河内のどこにでも核連鎖反応を引き起こせる<光速プロジェクタイル>の破壊力からは、惑星も宇宙艦隊も逃れることはできない。
その破壊力によって、反乱軍司令基地はピナクルの衛星ごと破壊され、同盟軍はその姿を隠すことを余儀なくされた。
この新しい帝国軍の絶対的脅威の前に、反乱勢力に同調していた多くの星系が急速に降伏していった。

<ネスピス8>宇宙都市に隠れたモン・モスマと将軍達は戦い続けることを誓いあった。兵員船と重装甲部隊で帝国軍の補給港と造船所を叩き、...できれば<ギャラクシー・ガン>を破壊するのだ。
その頃、ルーク・スカイウォーカーと数人のジェダイたちは、未来のジェダイであるレイアの子供達を守護するという危険な任務に就いていた。早急に、ルークたちは、皇帝を引きずり出して直接対決に持ち込むつもりだった。暗黒の支配を終わらせ、銀河の平和を回復するために。
年 代 出 来 事 場 面 参 考
ルーク・スカイウォーカーは、自分が戻ってくるまでの間、ジェダイ遺跡の監視をイサナ戦士達に頼んであった。
1000年以上もの間、イサナ族はこの場所にある力を恐れていた。
だが今では、彼らも理解し始めていた...イサナ族がジェダイの末裔であることを。
ジェダイのように考え始めるのだ...ジェダイのように生き始めるのだ。
フォースを使い始めるのだ...ジェダイのごとく。

オッコー族長ツァン・マカオ!この古代のジェダイ瞑想室に集まったフォースを通して、離れた場所や遠方の友を感じることができる。」
オッコー族長「わが同胞よ、恐ろしい出来事が見える。わが胸は張り裂けそうだ。..我らは大きな間違いをしたかもしれん。我が子ら、ジェムとレイフに、ルーク・スカイウォーカーと共に行くことを許したことだ。」
イサナ族A「だが、オッコー族長...何故?見えたことを話してください。」
オッサス
Ossus
#1 P.2-3
オッコー族長パサデオ・クローヴァ!わが娘...ジェムが...死んだ。」
イサナ族Bネコーダ?ジェムが死んだ?」
イサナ族C「かもしれないけど、オッコー、はっきり見えたわけじゃないのでしょう、ジェダイ瞑想を習い始めたばかりですよ。」
イサナ族A「いや、わしも見たぞ。銀河の至るところでフォースの暗黒面が強くなってきている。」
オッコー族長「ジェダイを甦らせようと考えるスカイウォーカーは愚か者だ...たった今、わかった。待て...他にも何か見える...反乱同盟軍が大きな危機に見舞われている...」
オッコー族長「10万人もの反乱軍戦士たちが死ぬだろう...皇帝の最初の一撃で!」
オッサス
Ossus
#1 P.3
反乱軍兵員船<パラジア(Pelagia)>は、オッテガ星系(Ottegan System)に駐屯する艦隊とXウイング部隊と合流していた。
<パラジア>は、帝国軍の大造船所を包囲攻撃するために、10万人の地上兵と攻撃装甲部隊を載せ銀河縁域(Galactic Rim)へと向かっていた。
Xウイング部隊が着床を完了する頃、<パラジア>のテクバ艦長(Captain Tekba)は、反乱軍司令部からの不吉な知らせを受けていた。

ランド・カルリジアン将軍(General Lando Calrissian)「「テクバ艦長、これがピナクル基地を破壊したものと同じミサイルだと言っているんだ!こいつは完全シールドと装甲壁で防護されている。10分で高次空間へ飛び込むんだ!」」
テクバ艦長「しかし、カルリジアン将軍、まだ着床作業が済んでおらんのだ...それに、この古いボロ船を光速航行させるにはあと30分もかかるのだ。」
ランド「「それじゃ、何でもいいから、今あるものでミサイルを撃ち落とすんだ!」」
グリーン・リーダー「「<パラジア>へ、こちらグリーン・リーダー...目標を捕捉した!」」

テクバ艦長は、気も狂わんばかりの金切り声で命令を下した。恐怖のプロジェクタイルが高次空間から飛び出すと同時に、大艦艇の防御キャノン砲とXウイング中隊が集中攻撃を開始した。

グリーン・リーダー「「ダメだ!シールドを破れない!そちらのシールドが保つことを祈る、テクバ艦長!」」
深空間
Deep space
#1 P.4-5
ミサイルを追尾していた超小型プローブ・ドロイドが...高次空間を通して帝国の勝利の瞬間を送信してきた...惑星ビィスへ!

パルパティーン皇帝(Emperor Palpatine)「反乱軍の兵員船は無に帰した!反乱同盟軍は己の時代が終わったことを悟るじゃろう!」
ゼクル・ニスト(Xecr Nist)「皇帝陛下、<ギャラクシー・ガン>は恐怖の究極兵器です。絶対的権力を手に入れましたな。たった4回しか使用してませんが...まだ降伏していない銀河中の惑星など、あなたの支配下においたも同然です。」
ビィス
Byss
#1 P.6
テクノロジーの威力をディスプレイ越しに見ていたのは、パルパティーンとダークサイダーのゼクル・ニストだけではなかった。
その恐ろしい出来事は、“自由”を取り引きするためにビィスを訪れていた辺境星系の支配者達を驚愕させた。
辺境星系支配者「陛下、ガマ星系(Gama System)は、帝国に忠誠をお誓いします。ガマ・セニの民はあなたの御意志を全てお受けいたします、皇帝陛下。」
パルパティーン「なにゆえに、貴様らのごとき奴隷の敬意を受けねばならんのだ?貴様らの惑星は今まで忠誠を拒んできたではないか。わがギャラクシー・ウェポンの威力を見るまではな。」
パルパティーン「貴様らの惑星と全住民を葬り去ることなど造作もないことじゃ..“うぅ”...あの...余が抹殺した...反乱軍の兵員船のごとくじゃ!」
主治医「パルパティーン皇帝!主治医としての忠告ですが、激情は押さえてくだされ!」
主治医「クローン体が急激に老化しています。寿命を確認するための細胞採取が必要です。」
パルパティーン「スカイウォーカーの祟りじゃ...あやつが、余の最高のクローン体を全部破壊しおった...おかげで遺伝子が不安定なこの体を使うしかなかったのじゃ。」
ゼクル・ニスト「皇帝陛下!反乱同盟軍に潜り込ませてあるスパイから、反乱軍司令基地の座標が送られてきました...クロン・ドリフト近くの廃棄された<ネスピス8>宇宙都市です。」
パルパティーン「よくやった。<ギャラクシー・ウェポン>を準備しろ...目標点は、反乱軍の新基地の座標じゃ。」
パルパティーン「もはや“威嚇”などではない。この戦争にけりをつけるのじゃ。」
ビィス
Byss
#1 P.6-7
最大級の古代宇宙港の一つであるネスピスは、数千年以上の昔、オウリル星系(Auril System)の中心に乱雑な建築物として建設された。
<クローン大戦>の遙か前に廃棄されたこの宇宙都市が、活気に溢れていた。整備士たちは、古代の装置を復活させ、埃だらけの格納区画を再生したのだ...
帝国に破壊される寸前のダ・スーチャの衛星ピナクルから脱出した反乱同盟軍は、<ネスピス8>に銀河における軍事戦略の中枢をおいたのだった。
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.8
主力艦隊の格納区画では、<ミレニアム・ファルコン>が以前の美しい姿に修復されていた。

ハン・ソロ(Han Solo)「最先端のモノを使わせてくれてありがとうよ、ブランド。けどな、<ファルコン>は以前のまんまの姿が渋いんだ。それにチューイーは、アラキッド・ミサイルに戻した方が嬉しいのさ。」
エンパトジェイオス・ブランド(Empatojayos Brand)「うむむ、ソロ、君がそう言うのならな...だが忘れないでくれよ、<ライトニング・ガン>がボバ・フェットを撃ち落としたおかげで君が助かったことをな。」
R2−D2「TIK BRT VWEE BR-DEEEP!」
C−3PO「どうしたんだ、R2?お前はチューバッカと一緒に再配線の点検をすることになっているんだぞ、航法コンピューターの点検もまだじゃないか。」
3PO「何だって?同盟軍の整備員が帝国のホーミング・ビーコンを取り付けたって言うのかい...?R2、本当は逃げ出すつもりなんじゃないのか?」
R2「BIP BIP PWEEP PWEEOOO!」
ジェンクス(Jenks)「おい..!何か言ったか、ドロイド?」
3PO「何も言っておりません...私の相棒がちょっと..ああ、何てこった...ハン様にお話ししなくては..」
R2「DRPP-A-DOOT!」
ジェンクス「お前は少々再配線が必要だな。」
ハン「おい..!何やってるんだ、ジェンクス!」
3PO「ソロ様、この男が、<ファルコン>のナビ・コンピューターにホーミング・ビーコンを取り付けたのです。」
ハン「ジェンクス、お前..おっと!」
R2「PWEEP BRT BRT REEP SQWEEEP!」
3PO「ダメだ、手伝わないぞ..私の安全の確保が優先だ!」
チューバッカ(Chewbacca)「HWRROORR!」
ハン「助かったぜ、チューイー。」
ハン「ホーミング・ビーコンだと、あ?お前はどっちの側だ?答えなくていい、わかってるからな。」
ジェンクス「俺に何をしたってかまわん、皇帝はこの宇宙都市のことをもうご存じだ...お前達は全滅だ。」
チューイー「HNNRRR」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.8-10
モン・モスマ(Mon Mothma)「かなり悪い知らせです、皆さん。皇帝の新しい<ギャラクシー・ウェポン>が、私たちの最強の地上部隊10万人を殺戮しました。」
レイア・オーガナ・ソロ(Leia Organa Solo)「それにこの男が、<ネスピス8>のことを密告しました。帝国は、いつでも高次空間へミサイルを撃ち込めるのです...私たちは全滅してしまいます。」
ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)「モン・モスマ、この宇宙都市を撤退すべきです...今すぐに。選択の余地はありません。」
ハン「大変だ...ジェイセン、ジェイナにアナキンをつかまえて落ち着かせないと。」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.11
モン・モスマが撤退命令を出す前に、攻撃が始まったと都市外周防衛隊から報告が入った。

反乱軍砲手「ソルサー将軍(General Solusar)!接近するプロジェクタイルを標的スクリーンに捉えました。」
カム・ソルサー(Kam Solusar)「それだ!イオン砲、全開砲撃!新型クワット製V−200Sは、帝国側のシールドは全て破れるはずだ。」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.11
ハン「来るんだ、レイア...皇帝がここを吹っ飛ばすまで3分位しかない!」
レイア「そんなにないわ、ハン...子供達だけでも脱出させたいのよ!」
ハン「おい、ウーク!始動スイッチを入れろ!俺達はそっちへ向かっている...都市から撤退だ!」
チューイー「HWNARRUANN!」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.11
だが、高次空間ミサイルは巨大宇宙都市へ一直線に向かい、新型クワット製イオン砲が炸裂する..

反乱軍砲手A「ミサイルのシールドを破れない!減速すらできない!」
反乱軍砲手B「パワーを上げるんだ!」
しかし、砲身は白熱し、クワット製V−200Sは死のプロジェクタイルを止められなかった!
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.12
ハン「手遅れだ!あれが吹っ飛ぶぞ!」
レイア「早く、ハン...こっちへ!」

格納区画の分厚い壁で減速した<ギャラクシー・ミサイル>は止まった...爆発せずに...カラマリ・スター・クルーザーの外殻に突き刺さったまま。

ハン「遅延発火装置に違いない...まだ間に合う!爆発物処理班を呼べ!」
命がけの競争、反乱軍整備士はプロジェクタイルの電子回路切断に成功した..

反乱軍整備士「やりましたよ、ルーク...こいつは不発弾でした。ボナダン(Bonadan)製タイマーの欠陥です。」
ルーク「やったな...モン・モスマに知らせるんだ!それから、全員、宇宙船に乗り込むんだ!」
ランド「“典型的”な帝国軍の科学技術だ、幸運だったぜ。」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.12-13
モン・モスマ「帝国軍のミサイルは排除されました。でも、1時間もしないうちにまた攻撃されることでしょう...今度もツイているとは限りません。」
モン・モスマ「撤退続行!0300時に、深空間にて合流するように。」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.13
パルパティーン「考えられん!別のプロジェクタイルを装填しろ!すぐにじゃ!ユマック・レス(Umak Leth)の心臓にもこれを打ち込んでやれ!」

この大失敗によりすぐにも首をはねられそうな恐怖の下、乗組員たちは狂ったように働き別のプロジェクタイルのテストと装填をおこなった..
..その遅れは、反乱同盟軍に絶好の機会を与えてしまった!
ビィス
Byss
#1 P.14
反乱同盟軍A「「離れるんだ!艦隊は順列跳躍を始めろ!」」
反乱同盟軍B「「<ミレニアム・ファルコン>は、脱出できたのか?」」
反乱同盟軍C「「確認できない...チューバッカは<ファルコン>の亜光速エンジンの起動部に問題を抱えてたぞ!」」
反乱同盟軍D「「<ファルコン>は脱出したぜ、ボス!なんとか間に合った!」」
反乱同盟軍E「「3秒以内に衝撃波が来るぞ!順列跳躍を取り消す...全艦、光速航行に移行せよ!」」
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.14-15
<ネスピス8>は、高次空間旅行の初期に独立した灯台港として生まれた。千年紀を超えて、無秩序に拡がる宇宙都市として発展してきた。
この星間大都市は、数多くの銀河紛争から生き残ってきた...近接するいくつかの星系を吹き飛ばした<シス大戦>もその一つだった。
銀河宇宙旅行時代の様々な歴史的遺跡が、<ネスピス8>から見つかることだろう...だが、パルパティーン皇帝にとっては歴史の保存など大した意味がなかった...敵の殲滅こそが最も重要な事なのだ!
ネスピス8
Nespis VIII
#1 P.15
パルパティーン「余の勝利の瞬間になるはずだったのだ、レス!お前が無能なせいで反乱軍に逃げられてしまったではないか!お前の開発した最高兵器の操作にお前が必要なくば、既に始末していたのじゃ!今こそ、貴様を始末してやる!」
ユマック・レス「「私のミスじゃありません、陛下...欠陥品のボナダン製タイマー装置のせいです。新しい部品を手配してます。」」
パルパティーン「責任はお前にある!3日以内に<ギャラクシー・ウェポン>装置を稼動させよ。この次には、完璧に作動させるのじゃ...さもなくば死じゃ。」
ユマック・レス「仰せの通りにいたします、我が皇帝。」
主治医「閣下...落ち着いてください!」
主治医「細胞試験の結果、現在のクローン体の老化が早まっています。ご存じの通り、使えるクローンがもう無いのです。陛下、平静心こそがクローンの寿命を延ばせるのですぞ...怒りはクローンの破壊を早めるだけです!」

“転生”ができないので、パルパティーン皇帝も死の予兆を楽しむことができなかった。
皇帝は、暗黒面にいながら肉体を遊離するとどうなるかを知っていた。それは終わりのない狂気の世界...傷口を晒したまま、休む間のない恐怖を味わいながら永遠に生き長らえていくようなものなのだ。
それだけは、なんとしても避けなくてはならない悲劇だった。

パルパティーン「わかった...今は、反乱同盟軍のことを考えることをやめておこう。余のクローン工場を修復するのが先だ...余の未来を確実なものにしなくてはならん。」
主治医「丈夫なクローンを造るには、ジェダイの血統から遺伝子を取り入れねばなりません。」
パルパティーン「わかった、おしゃべりな主治医よ...手に入れるとしよう。ゼクル・ニスト...オッサスへ部下を連れて行け。余の反乱軍のスパイが、そこに住む素朴なシャーマンたちがジェダイの子孫だと知らせてきた。」
ゼクル・ニスト「お任せください、陛下。すぐにその価値ある標本を獲りに行って参ります。ヴェイダー卿の子孫についてはどうなされますか、陛下?」
パルパティーン「その間に余の力の源へ赴いておくことにしよう...これからのために余の肉体を強化しておかなくてはならん。子供たちの居所は、プローブ・ドロイドとスパイたちが探している。奴らの血筋ももうすぐ余のものとなるのじゃ。余の旗艦を用意せよ!」
ビィス
Byss
#1 P.16-17
皇帝の工作員は銀河中に拡がっていたが、皇帝は最も信頼する補佐官たちを最近完成した旗艦<エクリプス2(Eclipse II)>に乗船させていた。
生者のみならず...死者までも復活させると言われる<暗黒面の秘密>がある惑星に、高次空間を通れば1時間ほどで至れるはずだ。
ビィス
Byss
#1 P.17
反乱同盟軍は、銀河縁域の辺境領域に集結していた。
反乱軍の指導者たちは、数千光年も離れている超精密兵器が、今この瞬間にも撃ち込まれるのではないかと怯える獲物と化していた。

ルーク「私たちは、座り込んだマイノックと同じだ...<ハイパースペース・ウェポン>に破壊されずに、安全にとどまれる惑星を探さなくてはならない。」
カム・ソルサー「オッサスはどうだ、ルーク?たとえ見つかったとしても、皇帝は吹っ飛ばさないだろう...ジェダイの遺物が惜しいだろうからな。」
ハン「イカレてるぞ。あいつは“遺物”なんか気にもしないで、<ネスピス>を吹っ飛ばしただろうが。」
レイフ・イサナ(Rayf Ysanna)「一つ考えがあるんだ...オッサスに特大の洞窟がある。<シス大戦>中に古代のジェダイたちが家族をかくまった所なんだ。俺とジェムはそこをよく探検した...案内できるよ。」
ルーク「私はカムに賛成だ。パルパティーンはオッサスのジェダイの秘密を欲しがるだろう...それにオッコー族長に話があるんだ...ジェムのことを話さなくては。4人のジェダイ..私とカム・ソルサー、ブランド、レイフ..は、今すぐオッサスへ行く。」
ハン「俺のとこにもジェダイが4人いるんだぜ..レイアと子供たちだ。こっちはどうするつもりなんだ?」
ルーク「君たちは、子供たちを安全な隠れ場所に連れて行って..戦闘や皇帝の目から離しておいてくれ。」
レイア「同盟軍は私たちを必要としているのよ、ルーク...ウィンターが連れて行くわ。」
ハン「おい...戦いが始まるってのに、“兵士”に安全なところに小さくなって隠れてろなんて切ないぜ。」
モン・モスマ「それぞれの持ち場があるはずですよ、あなた方。...レイア、あなた方は未来のジェダイを守らなくてはなりません。子供たちが本当にジェダイになるのだとしたら、彼らにはあなた方が必要なのです。私は、艦隊に銀河のあらゆるところに散るように命令しました。私たちは、皇帝の兵器のただ一つだけの標的ではなくなりました。」
ランド「モン・モスマの言うとおりだ!<ネスピス>を撤退する前に、俺が言ったことと全く同じだぜ。」
ジャン・ドドンナ将軍「それに、それは私たちも同じことなのだ。スター・クルーザーの一隻を中央通信施設として、深空間に据えておくことにした。」

ハンとレイアが子供たちを再び隠す準備をしている頃、4人のジェダイ戦士達はオッサスへと向かった。
ルークとレイフは<ジェダイ・エクスプローラー2(Jedi Explorer II)>に乗り、カムとブランドは、カムが帝国から奪った<1−7ハウルランナー(1-7Hawlrunner)>を飛ばしていった。
深空間
Deep space
#1 P.18-19
皇帝の暗黒面の戦士達は、皇帝のクローン実験のために、すばやく3人のイサナ・シャーマンを捕まえた。

ストームトルーパーA「そいつがオッコー...族長だ。」
オッコー族長ツァン ムウラ!我が友スカイウォーカーがお前達の相手になるぞ!」
ストームトルーパーB「そうだ...お前の友のスカイウォーカーも、我らの相手だ...が、お前も逃げられん。」
オッサス
Ossus
#1 P.20
カム・ソルサー「「ルーク!帝国軍の追跡船が...オッサスを離れるぞ。あいつらの跳躍先の座標を捉えた...追うか?」」
ルーク「「いや、カム...着陸して、彼らがオッサスにいた理由を確認するんだ。」」
オッサス
Ossus
#1 P.20
ルークは、偉大なオッコーと2人の若い族長がダークサイダーたちにさらわれたことを、すぐに察知した。

イサナ族Dノトゥン カオ スヴァース、ルーク...
イサナ族Eレイフ!クリヴァ ナス ロンタ ジェダイ!
ルーク「彼らがオッコーを連れ去った...君のスキャナーが座標を捉えたと言ったな...彼らの目的地がわかるか?」
カム・ソルサー「ああ...ヴェイダーが持っていたちょっとした保養所だ。俺はそこにいたんだ、憶えているか?」
レイフヌコタ マカオ!
オッサス
Ossus
#1 P.20
...荒れ果てた無人の惑星に、ダース・ヴェイダーは個人の要塞を建設したのだった...バスト城(Bast Castle)である。
皇帝の勅令により、要塞は暗黒面のエグゼクター・セドリスの本部となった。セドリスが死んだ今、ゼクル・ニストが所有していた。

ゼクル・ニスト「皇帝は、新しいクローン工場が建設されるまで、この標本どもを凍りづけにしておくように仰せだ...ここヴジュンにな。こいつらをカーボン冷凍室へ連れていけ!」

ダークサイダーたちがイサナの捕虜たちを処理してる頃、警戒中の歩哨が城の上空を走査していた...ゼクル・ニストは、尾けられたことを知っていたのだ。

歩哨「宇宙船が2機、接近してきます、ニスト卿。1機は、行方不明のわが軍のハウルランナー...もう1機は、反乱軍機です。」
ゼクル・ニスト「「ヤツらだ!防護扉を閉めろ!こちらの火力を見せつけてやるのだ...だが、着陸はさせてやれ。」」
ヴジュン
Vjun
#1 P.21
バスト城は隔絶された世界にあるのだが、あらゆる攻撃に備えて堅牢に造られていた。

ルーク「彼らは防護扉を閉めている...君の計画通りに行くことを願う!」
カム・ソルサー「行ける...行けるさ。」

ジェダイの2機が、レーザー弾の嵐ををかいくぐった。ルークの<ジェダイ・エクスプローラー2>は、無事着陸床に降りた...
...だが、ソルサーの<ハウルランナー>は真っ正面から防護扉に突っ込んだ!
ヴジュン
Vjun
#1 P.22

レイフ「あんたの計画はうまくいったな、カム..あんたが俺達と一緒に<エクスプローラー2>に乗っていて良かったよ!」
カム・ソルサー「<1−7>は完全自動操縦装置を装備している..優秀な誘導弾にできるのだ!」
ブランド「ヤツらだ...捕まえろ!」
ダークサイダーA「なんだ、スカイウォーカー..お前は勝つためにガキにまで手助けさせてるのか?」
レイフ「ジェダイの息子達はフォースが強いのさ..」
レイフ「..姉さんも同じだったんだ!」

バスト城には、...ジェダイの殺害者...カム・ソルサーの父親でジェダイのラニク・ソルサー(Ranik Solusar)をも殺した...、<暗黒卿>の記憶がまだなお溢れていた...
前任者のセドリスと同じく、ダークサイダーのゼクル・ニストもヴェイダーに大きな畏敬の念を抱いていた。愚かにもニストは、ヴェイダーの銅像を片づけろという皇帝の命令を、皇帝自身が忘れてしまうことを願っていた。
ヴジュン
Vjun
#1 P.23
ゼクル・ニスト「皇帝は、お前の死体をもってくれば、星系を一つくれると約束された。」
ルーク「それじゃ、失敗した時は何をもらうんだ?」
ゼクル・ニスト「失敗などあり得ない!」
ダークサイダーB「ニスト!皇帝にヴェイダーの銅像を破壊しろと言われていただろ...ジェダイの死体をいくつか持っていけば、命令違反を大目に見てくれるかもしれんぞ。」

暗黒面の戦士達が武器を振りかざし、カム・ソルサーに襲いかかった。まるで、恐ろしい殺戮を全うせんがために、暗黒卿自身が過去から現れたかのようだった。

カム・ソルサー「ルーク!手を貸してくれ、頼む!」
ルーク「お前が皇帝に背いていたとは気の毒だったな、ニスト...私が代わりに義務を果たしてやろう..」
ヴジュン
Vjun
#1 P.24
ルークはフォースの力を使って、暗黒卿を尊敬するエグゼクター・セドリスが建立した大きな銅像を倒した。
ルーク「ヴェイダーの所業の記憶を、いつかは取り除けるのだろうか?」
ブランド「言いたいことはよくわかる...私も、彼が残した傷跡を癒すのに数十年かかるだろう。」
レイフ「ルーク!オッコー族長を見つけた、と思うんだけど...ヤツらに石にされているんだ!」
ルーク「このカーボン凍結板には、制御装置が付いてない。どうやって解凍するつもりだったんだ?」
ゼクル・ニスト「それは我らの秘密なのだ、スカイウォーカー。お前の友の解凍は、皇帝にしかできないのだ。」
ルーク「かわいそうなオッコー...あなたを自由にする方法を皇帝自身から聞き出そう。彼を追い、今度こそ終わりにしてみせる。」
ゼクル・ニスト「俺を投獄する気だろ、スカイウォーカー...だがな、皇帝は誰にも打ち破られることなどないのだ。」
ルーク「その逆だ、ニスト。全てのジェダイの名にかけて、皇帝は私が打ち破ってみせる。」
ヴジュン
Vjun
#1 P.22
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注!!意訳です。完訳ではありません。(^_^)
Last Update 21/Feb/1999