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反乱の夜明け #17
エピローグ 新たなる希望

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 その次の日、ぼろぼろの黒いパイロットのベストと、汚れた白いシャツではなく、短い袖のシャツを着ていればと思いながら、ハンは焼けつくようなストリートをモス・アイズリーの宇宙港へと向かっていた。ストリートにいた一〇分のあいだに、三人の異なった生物が彼に近づいてきて、グリードが捜していたと警告してくれた。
 ハンはそれぞれの情報提供者に感謝して、各々にデシクレッドを一枚ずつ投げながら頷いた。よいつながりはどんなときにも役に立つもんだ・・・。
 真昼の陽射しは人間の目にはつらかったから、ハンは歩きながら目を細めた。“インプのストームトルーパーがわんさかいるな”彼は何部隊か急ぎ足で通り過ぎるのを見ながら思った。“なぜだ?”
 彼らが持っているブラスター・ライフルを見て、彼はフェットと昨夜のことを思いだした。あのあと、コレリア人は二枚のクレジットと交換にコム・ユニットを使わせてくれるバーのオーナーを見つけたのだった。
 コレリア人はレン・サレンへのメッセージを慎重に記録した。言うべき言葉が見つからず、結局、彼はこう告げた。「サー、ハン・ソロです。覚えていてくれると思いますが。悪い知らせがあります。ブリアが死にました。しかし、勇敢に死にました。彼女を誇りに思ってください。彼女はずっとあなたに気を揉ませておきたくなくて、このメッセージを送るようにある人間に頼んだのです。サー、残念です・・・彼女はあなたを愛していました。ハン・ソロ、アウト・・・」
 ハンは深呼吸し、自分も静かにブリア・サレンに別れを告げた。“安らかに、ブリア”彼は思った。“さよなら、ベイビー・・・”
 ブリアは過去の一部だ。つらい思い出にくよくよするのは無駄なことだ。“それよりいまのことを心配しなくてはならない・・・”
 今日は、どうしてもジャバに会う必要がある。それに仕事を見つけなくては。どんな仕事でもいい・・・。
 おそらくチューイーはチャルマンのカンティーナにいるだろう。チャルマンはチューイーの、そしてキャッシークのウーキーたちの半分と遠い親戚だから。
 ハンはチャルマンの店に向かった。真昼とはいえ、彼の店はきっと混んでいるにちがいない。入り口に近づくと、ジズ・バンドの音が聞こえてきた。
 中は薄暗く、比較的涼しかった。ハンは大きく息を吸いこみ、さまざまな惑星からの酒のにおいも一緒に吸いこんで、気難しくて醜いバーテンのウーハーに頷きながら、階段をおりていった。
 ウーハーは右手に顎をしゃくり、ハンは反射的にそっちを見た。チューバッカが足早に彼のほうに向かってくる。
 ウーキーは明らかに興奮し、何かに満足していた。彼はハンを入り口近くで止め、低い唸りとうめき声でハンに相談した。
 ハンが首を横に傾けると、バーに立っている二人の人間がウーキー越しに見えた。「船を借りたいやつがいるって?」ハンは言った。「おい、何もないよりましじゃないか!よくやった、チューイー!あれがその連中か? あのジャワみたいなローブを着た老人と、水分採取農場の服を着たキッドか?」
 チューイーは頷いて、あの老人は無害に見えるが、ついさっき珍しい武器を使って、ドクター・エヴァザンとポンダ・バーバをあっという間にやっつけたばかりだと言った。
 ハンは驚いて眉をひそめた。「ライトセーバーを引き抜いたって?へえ、まだそんなものを持ってるやつがいたのか。わかった、あの老人とキッドのところへ行って細かいことを決めてくる。あそこのあいてるブースにふたりを連れてってくれ。すぐ行くよ」
 チューバッカは客になりそうなふたり連れを隅のテーブルに案内していく。ハンはぐるりと店の中を見まわした。“よし。グリードがいる様子はない”
 それから混んだカンティーナを横切り、チューイーと老人、そして少年が待っているテーブルに歩いていった・・・。

 そしてすべてが始まる・・・

タトゥイーン
Tatooine
Rebel Dawn
Rebel Dawn
P.387 - P.389
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Last Update 17/Jul/2000