新たなる希望 #16-a |
年 代 | 出 来 事 | 場 面 | 参 考 |
---|
サウンド:タトゥイーンの風が吹き、バックでランドスピーダーのエンジン音。 ナレーター:今、ルーク、ベン、R2-D2そして3POは、ルークのランドスピーダーでモス・アイズリー宇宙港の入口にいる。R2と大事なメッセージを届けるためにタトゥイーンから惑星オルデランへ飛ぶ宇宙船を見つけなくてはならない。 ベン:ルーク?ルーク!また、コースからはずれたぞ。 ルーク:何? ベン:ランドスピーダーがコースを逸れている。モス・アイズリー宇宙港はあっちだ。あの尾根の向こうだ。 ルーク:ああ、うん。 サウンド:スピーダーのコースを修正するためにスピードが変わり、エンジン音も変わる。 ベン:はずれたのはこれで三度目だ。疲れているのなら私か3POがかわるぞ。 ルーク:いや、いいんです・・・ただ・・・忘れることができない、ベン……彼らがおじとおばにしたことが。繰り返し浮かんでくるんだ。 ベン:わかるよ、ルーク。 ルーク:大丈夫さ、本当に。(エンジン越しに、小声で呼びかける)そっちはどうしてる、しっかりつかまってるかい、3PO? 3PO:ああ、はい、ルーク様。 ルーク:R2はどうだい? R2:応答してキーキー音を出す。 3PO:とても良い状態だと言ってます、ありがとうございます。 ベン:ルーク、その尾根の頂で止めてくれ。モス・アイズリーに入る前に少し休憩を取りたい。 サウンド:スピーダーを巧みに操縦して速度を緩めて停止に持っていく。 ベン:ここからだと素晴らしい眺めだろう。(間があって)あれがそうだ、ルーク−モス・アイズリー宇宙港だ。 3PO:こう申しては何ですが、宇宙港にしてはどちらかというと安っぽくて見苦しいように見えます。 ベン:全銀河でここよりひどい人間の吹きだまりや悪行の渦巻く悲惨な場所はあるまい。おいで、ルーク、じっくり見るとしよう。 サウンド:彼らが出て行く。 ベン:無事にタトゥイーンを脱出したければ、充分警戒して周囲に気を配らねばならん。 ルーク:ベン、大丈夫、約束するよ。 ベン:モス・アイズリー中に、大変な危険や敵がいるにちがいない。 ルーク:あなたを落胆させはしないよ。 ベン:ああ、信じているよ、ルーク。フォースを少しでも感じれば、その精神の戒めが、今のおまえを大いに助けてくれるだろう。しかしおまえのトレーニングを始めるのは、この惑星を発った後だ。 ルーク:ただ・・・オーウェンおじさんとベルーおばさんは唯一の家族だったから・・・ ベン:わかるよ、ルーク、だがしばらくは悲しみを脇に置いてこの任務に気持ちを集中する必要がある。それでなくても成功のチャンスはわずかなのだ。オルデランに着いたらその悲しみに心ゆくまでひたる時間があるだろう。 ルーク:モス・アイズリーでオルデランへ出港する宇宙船が見つかるのかい、ベン? ベン:確実ではないよ、ルーク。だがここがその可能性が一番高い。しかも他の場所ほど人目を引かずにすむモス・アイズリーに潜伏していればな。ここには不定期フレイターの運送業者、密輸業者や海賊といったあらゆるタイプが始終出入りしているんだ。 ルーク:ええ、そんな荒っぽい話を聞いたことがあります。 ベン:あそこなら、ほとんど何か訊かれることはないし、訊かれてもその大部分はキャッシュで答えられるものだ。誰もよけいなことには口を突っ込まない・・・そのほうが生活が潤うからな。その手のタフな賃金目当ての連中を見つけるとしよう。 ルーク:以前にもやったことがあるみたいな口ぶりだね。 ベン:ジェダイ・ナイトの頃にだ。それ以来多くの変わった人々や場所に慣れ親しんできたのだよ、若き友よ。 ルーク:ドロイドはどうする?人目を引くもとになるよ。 ベン:それは問題が生じた時に考えるしかないな。何といっても、ここに置いていくことはできん。R2はとても重要だし、3POはすでに知りすぎている。帝国の手に落ちる機会を与えてはまずい。 ルーク:ベン、R2があなたに届けたあのメッセージで、彼女は・・・あのプリンセスは・・・つまり・・・ ベン:(笑いながら)もしここがオルデラン宮廷なら、プリンセス・レイア・オーガナかハイネスと呼ばなければならんだろう。しかし、おまえがこんな状況下で簡潔に呼ぶのは、彼女も気にしないと思う。 ルーク:あの、それじゃ、プリンセスは・・・R2のメモリー・バンクに収めた情報は、反乱軍側の生死に問わるものだと言ってました。どんな情報か見当がつきますか? ベン:いやさっぱりだ。しかし決して大袈裟に言っているのではあるまい。われわれはあのメッセージを心から信じ、反乱同盟軍の運命がわれわれとR2次第だという仮定で物事を進めなければならん。 ルーク:船が攻撃にさらされてると言ってたましね。無事だと思いますか? ベン:生きているのはほぼ確実だろうが、難しい状況なのは疑いない。帝国の取り調べ官は囚人から情報を得るのに、ひどい方法をいくつか使う。彼女もしばらくの間は抵抗するだろうが、長くはもつまい。それもわれわれがオルデランへ急ぐもう一つの理由だ。・・・モス・アイズリーに・・・着いたぞ。 音楽:盛り上がって低い状態で続く。 サウンド:ビークルや一風変わった通行人・・・ドロイド、人間やノン・ヒューマンの周辺を縫ってランドスピーダーを巧みに操縦する。エンジンのうなりが低くなる。 ルーク:ベン、タトゥイーンには帝国軍なんか来たためしがないのに、モス・アイズリーには彼らがうようよしている。 ベン:ああ、予想以上にな。 ルーク:ここを出るには、別の方法を試したほうがいいかもしれないよ。 ベン:いいや、抜け出せるとすればここしかない。できるだけ手を尽くすとしよう。あそこに検問所があるようだ、すべての通行を調べている。この脇の通りに入るがいい。 サウンド:エンジン音が変わり、方向変更を示す。通りの喧騒がやや小さくなる。 ルーク:あなたの言うとおりらしい。帝国は3POとR2を発見するためにあらゆる手を尽くしているんだ。 ベン:ストームトルーパーは最も恐ろしい相手ではない。他にも皇帝の命に従うもっと凄いやつらがいる。 ルーク:あなたが話してくれたダース・ヴェイダー・・・父さんを殺した・・・彼は・・・ ベン:(遮りながら)前・・・前方のあれは別の検問所のようだぞ、ルーク。どうやら逃れる術はないようだな。 ルーク:引き返して、走り抜けようか。 ベン:それでは脱出ルートを塞がれてしまう。そのうえ、出発地点へ戻ることになる。 ルーク:あのストームトルーパーが停止しろと合図している。 ベン:できるだけしらを切り通せ。彼の言うとおりにして私の合図に従ってくれ。彼らの尋ねることに答えろ、だがあとの話は私がする。 ルーク:いいよ。R2、3PO、一言もしゃべるな。 3PO:かしこまりました、ルーク様。 R2:了解のキーキー音を鳴らす。 サウンド:スピーダーが減速して停止する。エンジンが止まる。 ストームトルーパー1:よし、みんな、このランドスピーダーを徹底して調べろ。 ストームトルーパー2:了解。 ストームトルーパー1:そこのおまえ、ドライバー。この二体のドロイドをどのくらいの期間所有している? ルーク:あの、三シーズンか四シーズンぐらいです。 ベン:あんたたちがほしいのなら売るよ。 ストームトルーパー1:彼らには用はないが、二体の盗難ドロイドを探している。おまえ、ドライバー、身分証明書を見せろ、それとそのドロイドたちの所持証明もだ。 ベン:身分証明書は必要ない。 ストームトルーパー1:われわれは−身分証明書は必要ない。 ベン:このドロイドたちは探しているものではない。 ストームトルーパー1:このドロイドたちは探しているものではない。 ベン:彼は用事を済ませに行ってよい。 ストームトルーパー1:用事を済ませに行っていいぞ。 ベン:行け、ルーク。 ストームトルーパー1:もう行け、行け。 ルーク:(吃驚して)はい、もちろん。 サウンド:ランドスピーダーがスタートして、エンジンが回転を上げ、去っていく。エンジンが低くうなり続ける。 ルーク:あいつら、僕たちを見てるかい? ベン:ふむ、いや、ロボ運搬車を停止させた。おそらくすでに私たちのことを忘れてしまったよ、ルーク。 ルーク:それで誰も追っ駆けて来ない? ベン:検問所のストームトルーパーは全員、私に注意をそらされ、気をとられている。 ルーク:ベン、どうやって通り抜けたんだい?間違いなく殺されると思ったよ。 ベン:フォースは弱い心に強い影響を与えることができる。おまえにもそのうち、強力な味方だとわかるだろう。 ルーク:しかし、いったいどうやって− ベン:(遮りながら)ここを曲がって脇の道の瑞まで行け。そこにカンティーナがある。探しているものが見つかるだろう。 音楽:音楽が入る。 サウンド:彼らが近づくにつれて、カンティーナの音楽がどんどん大きくなっていく。さまざまな言語、騒音他。 ルーク:見て!一つの場所であんなにたくさんのノン・ヒューマンを見たのは初めてだ!向こうにミアリアン・ハンマーヘッドが・・・それとストフォ・ルピノイドにティン=ティン・ドウォーフが二人・・・すごい、人間に見えない人間もたくさんいる。 ベン:このカンティーナはこのあたりの宇宙の胡散臭い仕事の半分が持ち込まれる、出会いの場であり商談の場所だ。私から離れるな。R2と3PO、おまえたちもだ。 3PO:かしこまりました。 R2:さえずる。 バーテンダー(ウーハー):(遠くから)おい、おまえ、ここじゃそういう手合いはお断わりだ! ルーク:へ? サウンド:カンティーナの連中が大きな笑い声や野次を飛ばす。 バーテンダー:そう、ドロイドだよ!外で待たせておけ。ここでは用なしだ! ベン:言うとおりにしたほうが良い。目立ちたくない。 ルーク:二人だけにしておいて大丈夫かな? ベン:ランドスピーダーのところにいれば問題はないはずだ。もしまずいことが起きたら戸口からわれわれを呼べばいい。 ルーク:僕も彼らと一緒にいたほうがいいかな? ベン:いいや、この辺では誰でも自分の背後を守ってくれる者がいたほうがいい。 ルーク:わかったよ。いいかい、3PO、おまえとR2はスピーダーのそばで待っててくれないか。トラブルを起こしたくない。 3PO:心から同意します。 ルーク:ベンの言ったことを聞いたろう? 3PO:はい、ご主人様。もし問題がありましたら、戸口から合図いたします。戻ろう、R2。 R2:がっかりしたシグナルを送る。 ベン:さて、カウンターに行こう。あそこに立っているパイロットが、手始めの質問を聞き出せそうな人物のように思えるな。 ベン:(ルークを脇に置いて)何か自分で頼みなさい、ルーク。少し時間がかかるかもしれん。(宇宙船乗りに)失礼、ちょっと訊きたいことがあるのだが? 宇宙船乗り:何だい? ベン:コレリア人の船乗りですな? 宇宙船乗り:それがどうした? ベン:スピードの出る宇宙船をチャーターしたいのだが、内情に通じた者の話では、コレリアの船が一番速いと言うのでね。 宇宙船乗り:ああ、そのとおりだ。けどよ、コレリア人が揃いも揃ってって訳じゃない。俺たちが一番さ。 ベン:おお、それはよかった!それでひょっとして雇える宇宙船をご存知かな? 宇宙船乗り:昨日なら、俺のを雇えたのに、けどよ、今仕事を受けちまった。今夜、発つんだ。 ベン:それは残念だ。他に誰かを推薦できる者はおらんかね? 宇宙船乗り:そうだな、今、宇宙港にはそんなに大勢のコレリア人はいないし、他のはどいつも二流どこだ。持てよ・・・ああ、そう、<ファルコン>がいるぞ。 ベン:<ファルコン>? 宇宙船乗り:<ミレニアム・ファルコン>さ。船長はハン・ソロだ。 ベン:それでその・・・ハン・ソロ?・・・は、現在のところ仕事が可能かな? 宇宙船乗り:ふん!もし可能じゃなけりゃ驚きだね。ハンはここんとこうまくいっていないんだ。ちょっと前までここの辺に・・・実際、あいつの一等航宙士が向こうに立っている・・・デカイ毛むくらじゃのやつだ。 ベン:ああ、ウーキーか! 宇宙船乗り:ご名答。しかしこいつがヤケに腕がいい一等航宙士で、副操縦士なんだよ。(呼びかけながら)おい、チューバッカ! チューイー:(遠くで)うなって応答する。 宇宙船乗り:ちょいと来いよ!おまえに会いたいって人がいるぞ! ルーク:(移動しながら)あなたの飲み物だよ、ベン。 ベン:ありがとう、ルーク。 チューイー:(近づきながら)うなり声をあげて尋ねる。 宇宙船乗り:何言ってるんだ、チューバッカ?ここにいるこいつが船を探してんだ。 チューイー:質問を吠える。 ベン:いや、ちょっとした急ぎの旅だ。 宇宙船乗り:あんたウーキーの言葉がわかるのか? ベン:そうだ、すこしな。ありがとう。とても助かったよ。 宇宙船乗り:は? チューイー:意味深にうなる。 宇宙船乗り:ああ、わかった、ご老体、お役に立てて嬉しいよ。そろそろ行かないと。いい天気だといいな、チューバッカ。 チューイー:うなり声でさよならと答える。 ベン:ミレニアム・ファルコンはきみの船の名か?速いと教えてもらった。 チューイー:長く引っぱった音声で答える。 ベン:いいや、申し分ない、それ以上だ。手の込んだものを求めているのではないんだ、チューバッカ。ただオルデランへの旅を急いでいるだけで・・・ サウンド:ルークの口論で会話が中断する。 生物(ポンダ・バーバ):(わずかに離れて)ネゴラ・デワグヒ・ウールダッガー! 人間(ドクター・エヴァザン):(ルークに向かって)おまえが気に入らないんだと、俺もなんだ!用心しろよ! ルーク:(わずかに離れたところで)ごめんよ! ベン:チューバッカ、おまえのソロ船長と条件を話し合うことができるかな? チューイー:うなって返事する。 人間:(重なるようにして)俺たちゃお尋ね者だ、小僧!俺は一二の星系で死刑を宣告されてるんだ! 生物:チャガ・ムウー・イエテーラ! ベン:ちょっと失礼する、チューバッカ。 ルーク:(少し離れて)じゃあ、気をつけるよ。 人間:おまえ、死ぬぞ! ベン:ちょっと待ってくれ。この若いのに凄んでも仕方があるまい。どれ、何か飲むものをおまえと相棒におごろう・・・ 生物:ログ・シャッダ・ダブーナ! 人間:干渉するな、じいさん!このチビの馬鹿に決着をつけるまで黙ってろ! サウンド:ルークは乱暴につかまれ、脇にぐいっと押されて叫び声をあげる。 サウンド:椅子とテーブルがひっくり返り、グラスが割れる。喧嘩の気配で楽団が演奏を止め、群集はもっと興奮した騒音を立てる。 人間:おまえが先だ、おまえのような老いぼれ・・・ バーテンダー:ブラスターはよしてくれ!撃ち合いはだめだ! サウンド:ベンのライトセーバーが鋭い大鋏で刈り込むような音を立てる。ライトセーバーはうなりをあげ、甲高い音を発して切り裂く。二人が倒れる音。ベンがライトセーバーを消すと周囲の人々は静かになる。 お客1:あの年寄り!ローフーをあっさり見事に臭っぷたつだ! ベン:ルーク、怪我はないか? ルーク:ああ・・・ ベン:ほら、手を貸してやろう。 サウンド:ベンはルークが起き上がるのを助ける。 バーテンダー:おい、おまえたち・・・バンド・・・誰が休憩しろと言った?仕事に戻れ!ショウは終わりだ、みんな! サウンド:バンドが演奏を始める。会話でざわつく。 バーテンダー:誰かその死体をこっから出してくれ!さっさとやってくれ、じゃなきゃもう一杯たりともおごらんぞ! ベン:大丈夫か? ルーク:何かで頭を打ったけど大丈夫さ。ベン、あんなの初めて見たよ!そのライトセーバーが・・・ ベン:これは最後の手段さ、ルーク・・・決して忘れるな。(去りながら)さあて、このチューバッカは・・・ ルーク:(遮りながら)ウーキー!本物のウーキーを見るのなんて初めてだ! チューイー:何か当てこすりのように吠える。 ベン:ああ、うん、そうだな。しかし彼は一等航宙士で副操縦士なのだよ、われわれの要求に合いそうな宇宙船のな。船長はどこか近くにいる。チューバッカが連れてきてくれるだろう。 チューイー:(離れながら)吠えたりうなったりする。 ルーク:ベン、彼は大きいな! ベン:そうだ。さあ、邪魔の入らないブースを見つけなければ。おいで、ルーク・・・ サウンド:カンティーナの背景音が静かに消えていく。 サウンド:通りの喧騒が大きくなり、低くなる。 3PO:R2、向こうに繋がれて、鞍がつけてあるあの大きなトカゲ型生物が見えるか?あれはデューバックだろう、ルーク様が話してくださった生物だ。 R2:警告音を発する。 3PO:何?帝国のストームトルーパーが?どこに? R2:返答して口笛を吹く。 3PO:たいへんだ!この区域を捜査するため配置についているようだぞ。来るんだ、R2。行ってカンティーナの戸口からルーク様の注意を引かなきいと。 サウンド:彼らはサーボとモーター音をさせ、カンティーナの戸口に向かう。 お客1:どこを見てる、ドロイド、おめえが押したのは誰だと思っている? 3PO:失礼、ですがあなたを押していたわけでは。私どもはただ・・・ お客1:俺が押されたと言ってるんだ! お客2:さっさと消え失せろ!さもないと両方ともレンチでねじりあげるぞ! 3PO:そんな必要はありません。来るんだ、R2。 R2:ピーピ一昔を出す。 サウンド:彼らはサーボとモーター音を鳴らして去る。 3PO:見ろ、ストームトルーパーは一戸ずつ探す体勢だぞ。隠れるところを見つけるしかないな。 R2:疑わしそうに口笛を吹く。 3PO:どういう意味だ“できなかったらどうなるか”って?どうして私にわかるんだ?私は誰かさんと違って、騙しや犯罪行為をプログラミングされていないんだぞ!私たちをこんなことに引きずり込んだのはおまえだぞ。何か考えたらどうだ? R2:ペラペラしゃべる。 3PO:見ろ!もっと多勢のストームトルーパーだ!罠にはまったぞ!どうしよう? R2:非難してビープ音を出す。 3PO:どういう意味だ、“賢いのはそっちのはずだ”って?私は・・・待て! R2:さえずって尋ねる。 3PO:向こうのあの中古ドロイド置き場だ!来い!(音が遠ざかりながら)あそこに入ったら、R2、私と一緒に展示品の端に立て。完全に静止して音を立てるな! サウンド:交差して音が消えていく。 トルーパー1:おい、軍曹、ここはドロイドの山だ! 軍曹:持ち主はどこだ?(呼びかけながら)おい、おまえ、ここへ来い! オーナー:(近づきながら)何でしょうか、兵士さん? 軍曹:ここ二、三日のうちドロイドを売ったり買ったりしたか? オーナー:いんや。景気が悪くてね。最後に動いた在庫は一〇日前だ。こっちが買ったのはもっと前の話さ。売り上げ記録を見ますかい? 軍曹:必要ない。のちほど検証チームが寄るだろう。(部隊に向かって)さあ、来い、通る先々の戸口全部を確認しろ。(遠ざかりながら)もし戸が開いてるところがあればざっと中を確認しろ。 オーナー:ふう、まったく、何の騒ぎだ。おい、これは何だ?二体でそこで立って何をしている? 3PO:ご主人様にここで待っていろと指図されまして。主人はどなたか家庭用品の修理が入用かどうかこの区域を訪問して回っております。 オーナー:そいつは結構だが、俺の商品と一緒に立たないでくれ、まぬけ野郎!おまえたちが俺のものだと思われるじゃないか!こんな中古のボンコツ売るだけでも厄介なのに、おまえたちみたいなのにうろつかれて物事をややこしくされちゃかなわん。トラブルはたくさんなんだ!行け! 3PO:(消えながら)移動します。来るんだ、R2。 R2:口笛を吹く。 サウンド:彼らは立ち去る。 オーナー:まったく口の達者なドロイドめ。ウォンプ・ラットの脳ミソほども持ち合わせてねえくせに。 サウンド:オーナーの最後の台詞で消える。通りの音が消え、静寂になっていく。 |
NEXT : Epilogue |