Crimson Empire 1
# 2

年 代 出 来 事 場 面 参 考
市民A[[奴らは誰を捜しているんだ?]]
市民B[[よそ者...外界人だろう。話によると、そいつは片手で帝国軍将校を4人と完全武装したストームトルーパー部隊を倒したらしい!]]
フェイダ
Phaeda
#2 P.1
テム・メルコン「彼は下にいる。」
テム・メルコン「おっと、撃たないでくれ、友よ!わしだよ、テム・メルコンだ。」
テム・メルコン「あんたに話した友人達を連れてきたのだ。こちらがミリス・シン(Mirith Sinn)、この宙域の新共和国軍の司令官だよ。で、そちらがシシュ・サディート(Sish Sadeet)、彼女の副官だ。」
ミリス・シン「それじゃ、あなたがシェヴ大佐の制服組を伸したのね。メルコンが主張するほど強いのなら、喜んで手を結ぶわ。」
シシュ・サディート「メルコンの言ってることが話半分だとしたら、俺は二枚舌のゲス野郎になっちまうぜ。」
長衣の男「たとえ、共通の敵がいようとも手を結ぶ気はない、あなたや..あなたのキャンキャンとうるさいペットとはな。」
ミリス・シン「幸運なのよ、よそ者さん。お互いを信頼できる理由はないかもしれないけど、タップカフであなたがもめ事を起こしたからには、私たちは同じ側にいるんじゃないかしら。あなたを助けたくて、メルコンは首を突っ込んだのよ。私も同じ。感謝する必要はないけど、話には乗った方がいいわよ。シェヴの部隊がここを見つけるのは時間の問題だわ。絶対安全なところを提供するわ。」
テム・メルコン「彼らは信用できるぞ。」
長衣の男「選択の余地は無さそうだな。まあ、我らが共通の敵が手を結ばせたというところか..」
サディート「それなら今からでもお前は..」
ミリス・シン「もういいわ、サディート。メルコン、彼をスピーダーまで案内して。」

サディート[[この男は気に入りません。何かがおかしいんです。なぜヤツを助けるんですか?]]
ミリス・シン[[彼ほどの腕前と気品のある男が、何の理由も無しにこんな埃り球みたいなフェイダにまで来るわけがないわ。その理由が知りたいのよ。]]
ミリス・シン[[心配ないわ。彼がどうしても妥協しないときは、いつでも追い出しなさい。]]

ミリス・シン「また助けてくれてありがとう、メルコン。」
フェイダ
Phaeda
#2 P.2-3
テム・メルコン「気にするな、ミリス・シン。新共和国の我が友を助けることは嬉しいことだからな。」
テム・メルコン「さあ急ぎなさい、大通りから離れるのだ。わしはシェヴの部下を知っている。捜索をうまくかわせなくても大したことはない。」
ミリス・シン「わかったわ、でも無茶はしないで。あなたは私たちにとって、この街の目であり耳であるのよ。失うわけにはいかないわ!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.3
帝国軍将校A「シェヴ大佐、閣下、ウェッセル将軍がお呼びです、大スクリーンにてお待ちです。」
シェヴ大佐「なに!?どういうことだ!」
帝国軍将校A「あ、タップカフの襲撃についてのお話があるそうです。」
シェヴ大佐「襲撃!?どうやってそのことを知ったのだ!?」
帝国軍将校A「わ、私が、中央司令部へ報告いたしました..」
帝国軍将校A「..標準手続きでしたので..あう!」
シェヴ大佐「馬鹿者めが!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.4
シェヴ大佐「これは、ウェッセル将軍、身に余る光栄ですが、何か?」
ウェッセル将軍「「呼ばれた理由はわかってるはずだ、シェヴ。タップカフ事件の報告は読んだ。犯人は拘留してあるのだろうな?」」
シェヴ大佐「いえ、まだです。が、全ての宇宙港は封鎖してありますので、もはや時間の問題だと確信しており..」
カノア・ジャックス「「端的に言おう、シェヴ大佐。私はこの事件に個人的な興味を持っているのだ。実は、ウェッセル将軍と私は、話を聞くためにフェイダへ向かっているところだ。」」
シェヴ大佐「え..?ジャックス卿!そうとは..気づかず..」
シェヴ大佐「ここへ?ですが、ジャックス卿、そんなにお手を煩わせはいたしません。わが兵士が必ず捕まえてごらんに..」
カノア・ジャックス「「お前の兵士には何もできぬ!わかるか?お前の訓練不足な田舎部隊の役立たずどもに、この逃亡者を取り逃がされたくないのだ。この男は、私自らの指揮で捕まえる。お前は兵士を待機させ、わが到着を待て!」」
シェヴ大佐「はい、ジャックス卿!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.4-5
シェヴ大佐「これからは、わしの事前認可を受けずに中央司令部に報告をするな!わかったか!?」
帝国軍将校B「大佐?」
シェヴ大佐「何だ?」
帝国軍将校B「密告者の一人が、逃亡者の居所についての情報があると言ってきてます。」
シェヴ大佐「すぐに会うと言え。」
シェヴ大佐「ジャックスが到着する前に、この無法者を急いで捕まえるのだ。」
帝国軍将校B「しかし、閣下..ジャックス卿の命令は、待機で..は..」
シェヴ大佐「ここの守備隊が、ジャックス卿の調査を受けてただで済むと思っているのか?」
シェヴ大佐「あり得ん。我らが進退を守るべき道はただ一つ、ジャックスが来る前に逃亡者を拘束しておくことだ。」
シェヴ大佐「おお、お前か。誰が有益な情報を持ってきてくれたのかと思っていたが、やはり..」
シェヴ大佐「..テム・メルコンだったか。」
テム・メルコン「最高にタイムリーな情報ですよ、大佐。今回は、たっぷりとはずんでくださいよ。」
シェヴ大佐「その情報が正確で、逃亡者の逮捕につながるものならな..」
テム・メルコン「逃亡者と反乱軍の要塞のことだとしたら、安い買い物でしょう。」
シェヴ大佐「反乱軍の要塞だと!?このフェイダにか?」
シェヴ大佐「このフェイダに反乱軍の基地があるなどという情報は受けておらん。そんなことがあり得るのか?」
テム・メルコン「あんたの部下は、密輸業者の賄賂の集金に忙しいからな。あいつらがソレほど反乱軍に関心を持ってるとは信じられんがね。」
シェヴ大佐「一時でもお前が全てを知っていたなどと、何故わしが思い知らされねばならんのだ。全く大した情報だ。」
シェヴ大佐「ヤツから概要を聞き出せ。要求どおりに払ってやれ....あとは放り出せ!」
シェヴ大佐「時間がない。ウェッセル将軍は、ジャックス卿と一緒にもうすぐ着くだろう。メルコンの言ったことが本当なら、この状況から脱するチャンスは一度しかない。」
帝国軍将校B「準備を整えておきます。」
フェイダ
Phaeda
#2 P.5-6
ミリス・シン「私たちは、この山に要塞を築いたのよ..ちょうど帝国の鼻先にね。帝国の偵察機はいつも飛んでいたけど、見つからなかったわ。」
キア・ケイノス「そいつは驚きだ..」
キア・ケイノス「..あなた方の防衛線が、あんなにはっきりしているのにな。」

新共和国軍兵士「お帰りなさい、シン司令官。」
新共和国軍兵士「彼が..タップカフの男ですか?」
ミリス・シン「そう、彼よ。」
フェイダ
Phaeda
#2 P.7
新共和国軍兵士「話は本当なのかい?本当に君一人で、20人もの帝国軍兵士をやっつけたのか?」
新共和国軍兵士「どこでそんな腕を磨いたんだ?」
マッシモ(Massimo)「何故、彼をここへ連れてきたんですか?」
ミリス・シン「彼は帝国からの逃亡者よ、マッシモ..。私たちみんなと同じ。亡命を請けたのよ。」
マッシモ「私たちの秘密基地へですか?タップカフのことが仕組まれたものだとしたら?スパイだったらどうするんです?」

マッシモ「お前は何者だ?どこから来た?名前は?何故フードで顔を隠す?隠し事があるのか?」
長衣の男「私はキア・ケイノス。あなたにはわからんかもしれないが、帝国は私の首に賞金をかけた。あなたたちに、長く迷惑をかけるつもりはない。」
ミリス・シン「ケイノスは、私の権限でここにいるのよ、マッシモ。気に入らないんだったら、新共和国司令部に報告すればいいわ。それから、“お客様”に食事を何か用意してあげて。」
フェイダ
Phaeda
#2 P.8
ミリス・シン「気分はどう?良かった。ごめんなさい、マッシモと..サディートのこと。いつもはあんなにいきり立ってないのよ。あなたに何か恐ろしいものを感じているのよ。おそらく、逃亡中の貴族か..反逆罪で帝国軍に追われているのではと?サディートは後者だと疑っているわ。」 フェイダ
Phaeda
#2 P.9
キア・ケイノス「あなたより高い身分じゃないことは確かだ。」
ミリス・シン「では、裏切り者なの?」
キア・ケイノス「誰一人として裏切ったことなどはない。」
ミリス・シン「それじゃ、何が信条なの?街で言ってた“共通の敵”..というのが..気になるわ。あなたは、交戦中の新共和国と帝国のどちら側なの?」
キア・ケイノス「統治評議会に仲間はいなかった、それが答えだ。評議会は不当な方法で権力を手に入れた..メンバーすべてが裏切り者なのだ。彼らを叩きつぶすために、私にできることは何でもやると堅く誓ったのだ。」
ミリス・シン「同じような傷を、前に見たことがあるわ。ライトセーバーの傷じゃないの?もちろんあり得ないわね、ジェダイはほとんどいなくなったからね。」
キア・ケイノス「ところで、あなたは何をしている?反乱軍の中枢部ならまだしも、あなたのような女性が最前線にいるのはどういう訳だ?」
ミリス・シン「事件が私の全てを変えてしまった。ネズ・ペロン(Nez Peron)で農夫と結婚したのよ。彼は裕福じゃなかったけど、とても愛していたわ。ずっと幸せなはずだった..」
キア・ケイノス「何が起きたんだ?」
ミリス・シン「帝国軍が食料を探しに現れたのよ。彼は反対した。あいつらは彼を殺した。そういうこと。」
ミリス・シン「私は戦うことをやめないわ、帝国が無くなるか...私が死ぬまでね。」
フェイダ
Phaeda
#2 P.9-10
マッシモ「シン!サディートは、どこに?聞かせたいことがあるんだ。」
ミリス・シン「サディートは、街の兵士の動向を直に監視しているわ。何なの?」
マッシモ「あなたの“お客様”の情報を見つけたんですよ。彼をここに連れてきたことで、あなたは我々を危険にさらしたんだ。彼がカノア・ジャックスのお尋ね者だと、知らなかったんですか?」
フェイダ
Phaeda
#2 P.10
帝国軍将校「あなたのご命令どおりに、シェヴ大佐が待機していると良いのですが、ジャックス卿..」 エンペラーズ・リヴェンジ
Emperor's Revenge
#2 P.11
帝国軍将校「..わがスパイによると、シェヴの指揮は腐りきっているとのことです...。詳細な調査もせずに、ケイノスを捕らえる作戦を企てるほどの愚か者のようです。」
カノア・ジャックス「ケイノスのような男に、通常兵力を差し向ける司令官は、確かに馬鹿者であり..私に逆らうことでもある。あやつには“死の恵み(Death Wish)”を!」
エンペラーズ・リヴェンジ
Emperor's Revenge
#2 P.11
シェヴ大佐「反乱軍の秘密基地を破壊するだけでなく、評議会から重要指名手配された逃亡者を捕まえるのだ!帝国の名誉の日とするのだ!さあ行け!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.12
テム・メルコン「な..!?」
テム・メルコン「サ、サディート!殺す気か?」
サディート「あわてるな!聖なる星の名にかけて聞くが、何が起きたんだ?」
テム・メルコン「山のあなたらの基地にシェヴが気づいた!やつは攻撃を始めた!」
サディート「何だと!何故ばれた?」
テム・メルコン「逃亡者が何かをしたと聞いたが...。」
サディート「ケイノスだ!ミリス・シン...基地...警告せねば!」
テム・メルコン「だが、シェヴの部隊は、全通信チャンネルに妨害をかけてるはずだ!」
サディート「それなら、我らが知らせに行くまでだ!」
テム・メルコン「そんな、“ぐむ”」
フェイダ
Phaeda
#2 P.13
マッシモ「もめ事が起きる前に、ケイノスを追い出すんだ!」
ミリス・シン「あなたにそんなことを決める権限はないわ。」
マッシモ「すぐ手に入る!」
ミリス・シン「そうかしら、マッシモ?そんなことできないわ。」
マッシモすぐわかることだ!一度でもサディートのいないところで、あんたのその汚ねえ仕事をやり遂げてみたらどうだい。」
ミリス・シン「そう、これがあなたにとっての権力ってわけ?銀河を誰にとっても住み良いところにするという私たちの使命はどうなるの?あなた−−私たち全て−−の新共和国建設の誓いは何だったの?」

ケイノスは、こんな話し方を以前聞いたことがあった。同じような言葉...違う太陽の下で語られていた...前世ほど昔のこと。
フェイダ
Phaeda
#2 P.14
マスター・ヴェド・ケネーデ(Master Ved Kennede)「お前達は、自分よりも偉大なる精神に命を捧げるのだ。個人における帝国の最高栄誉を授けられんが為に、その身を供するのだ。」
マスター・ケネーデ「全ての新卒兵の中から、お前達4人..レメット・トーク(Lemmet Tauk)、キア・ケイノス、カノア・ジャックス、アラム・フロスト(Alum Frost)..だけが選抜されたのだ。」
キア・ケイノス「やったな、レメット・トーク!」
レメット・トーク「おめでとう、キア・ケイノス!」
キア・ケイノス「まだ信じられない!幸運だったんだ。」
カノア・ジャックス「は!お前は単なるツキだけだ、ケイノス...このカノア・ジャックスは自らの手で運を掴んだのだ。技量と決断力で俺はここまで来た...」
マスター・ケネーデ「聞くのだ。この1年、お前達は二人一組で訓練をし..兄弟のごとく暮らし..お互いを補いあいながら学び、そして共に歩んできた。」
マスター・ケネーデ「自分の訓練パートナーの力量を見ることによって、自らの力量を磨くことを学んだ。相手の弱点を見ることによって、自らに打ち勝つことを学んだ。弱き者など生き残れぬ試練に、共に生き抜いた。お前達の訓練は一つの終わりを迎えた...」
マスター・ケネーデ「だが、まだ最終テストが一つ残っている...皇帝が直接執りおこなわれる。」
マスター・ケネーデ「カノア・ジャックス、アラム・フロスト、扉が開いたら皇帝の謁見室へ入るのだ。レメット・トークとキア・ケイノス、続いてお前達の番だ。」

インシュアの輝く太陽の下、彼らの足音が床に響く。ケイノスの両足もそれに合わせて動いていた。感じているのは、むなしさ..空虚。次の瞬間に起きることと同じぐらいの。

>>>GNNRRR<<<

レメット・トーク「ケイノス...」
キア・ケイノス「案ずるな、トーク。」
キア・ケイノス「マスター・ケネーデが言った通り、どんなテストが待ち受けようとも、俺達は十分な訓練を積んできたじゃないか。」
レメット・トーク「もちろん、その通りだ...」

>>>GNNRR<<<

レメット・トーク「扉が...」
キア・ケイノス「幸運を祈る、トーク。」
レメット・トーク「君もな、相棒。」
インシュア
Yinchorr
#2 P.15-16
パルパティーン皇帝「そち達については、素晴らしい報告を受けている...訓練結果...献身的態度...忠誠心。余を敬うのじゃ。立つがよい。」
ダース・ヴェイダー「皇帝は、席を二つご用意された。一つは既に決まった。」
パルパティーン皇帝「余の為に戦うのじゃ。」
ヴェイダー「皇帝に従うのだ。」
キア・ケイノス「トーク...」
レメット・トーク「ケイノス...」
パルパティーン皇帝「さあ。」
インシュア
Yinchorr
#2 P.17-18
ついに彼らの訓練は終わるのだ。

>>>KRING<<<

>>>SHING!<<<

>>>THAK!<<<

>>>CHUD!<<<
インシュア
Yinchorr
#2 P.19
パルパティーン皇帝「そちは最終試験に合格したのじゃ。」
パルパティーン皇帝「皇帝には、良く仕えるのじゃぞ。」
インシュア
Yinchorr
#2 P.19
キア・ケイノス「トーク...すまない。」
ヴェイダー「もはや、すまないなどという良心を持ってはならん。」
ヴェイダー「ただ今から、皇帝に...気まぐれであっても...従うのだ、命令どおりにな。命令に疑問や悔恨をもってはならん。お前は強くなった、キア・ケイノス。皇帝に良く仕えることであろう。」
ヴェイダー「おのが身を守れ。」

>>SWZZZ<<
インシュア
Yinchorr
#2 P.20
ヴェイダー「お前はこれから先、何年も皇帝にお仕えしていくのだ。」
ヴェイダー「これだけは常に忘れてはならん、お前など暗黒面の力の前では無力なのだということを。」
インシュア
Yinchorr
#2 P.21
サディート「馬鹿なことはやめるんだ!何をやっている?」
サディート「警報を出さねばならん。シェヴが部隊を率いてここへやってくる!」
ミリス・シン「シェヴが?でも、どうやってこの基地を突き止めたの?」
マッシモ「あいつが裏切ったんだ。落とし前をつけさせろ。」
ミリス・シン「この辺りにいるように厳命してあったわ。ケイノスはここに着いてから、一人になったこともないし、そんな機会は..」
フェイダ
Phaeda
#2 P.21-22
ミリス・シン「警報を出して!戦闘配置につくのよ!」
ミリス・シン「急いで..監視所へ!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.22
帝国軍将校「攻撃!」
フェイダ
Phaeda
#2 P.23
マッシモ「あそこへ降りろ!あの区域を強化するんだ!」
マッシモ「な..?」
フェイダ
Phaeda
#2 P.24

NEXT : Crimson Empire #3

注!!意訳です。完訳ではありません。(^_^)
Last Update 13/Oct/1999