CRIMSON EMPIRE 1

ミリス・シン「全戦闘機、緊急発進！制空権を取り返して！ブルー分隊は、最前線の強化地点へ行って．．」
ミリス・シン「．．あの装甲車部隊が主壁に到達する前に、攻撃するのよ！」
シシュ・サディート「でも、ミリス．．．」
ミリス・シン「すぐやって、サディート！」
ミリス・シン「ブルー分隊、前進！」
サディート「しかし、あそこに配置しても．．」

フェイダ
Phaeda

#3 P.2-3

ミリス・シン「あのインターセプターを誰か何とかして．．．」
サディート「味方がやってくれます、それより私の意見を聞いてください。ブルー分隊は．．」
サディート「．．遠くまで行かせ過ぎです．．」
ミリス・シン「は！見なさい！一機撃墜よ！」
ミリス・シン「こっちよ！戦場に降りるわよ！」
サディート「しかし．．」
サディート「シン、私の話を聞いて下さい！」
ミリス・シン「下に着いたら、話して！」
サディート「止まるんです！今すぐ聞いてください！見なさい！」
サディート「ブルー分隊がやられている。シェヴの部隊に側面を突かれたんです、味方に当たるから援護射撃もできない！」
ミリス・シン「サディート．．．私は何てことを？」
ミリス・シン「私は．．．彼らを死なせてしまった．．．」
ミリス・シン「．．．え．．？」

フェイダ
Phaeda

#3 P.3-5

ミリス・シン「前進！赤い男を撃たないように注意して！」
＞＞＞ＢＯＯＭ！＜＜＜
＞＞＞ＢＯＯＭ！＜＜＜
＞＞＞ＢＯＯＭ！＜＜＜
ミリス・シン「インターセプターが！あう！」
サディート「ミリス・シン．．．大丈．．．」
ミリス・シン「大丈夫よ、サディート．．．動かないで、私が．．」
ミリス・シン「何てこと．．他のが急降下してきたわ！」

フェイダ
Phaeda

#3 P.8

帝国軍大尉「撤退！退却だ！」
シェヴ大佐「どうした？？なぜ撤退命令を出したんだ？」
帝国軍大尉「え？あ、シェヴ大佐殿、反乱軍が我々の援護機を撃ち落としたんです．．加えて、重装甲車が２台とも破壊されました。現在、負傷兵数が無傷な兵を上回っております．．」
帝国軍大尉「．．それに、多くの死傷兵がたった一人の男にやられたのです！退却するしかありません、大佐。」
シェヴ大佐{{インペリアル・ガードの一人じゃないのか？}}
シェヴ大佐{{皇帝のエリートの一人が、ここに？反乱軍側についているのか？ジャックス卿が興味を持つのも当たり前だ．．．}}
帝国軍大尉「シェヴ大佐？」
シェヴ大佐「え？うむ？ああ、後退命令を続行しろ、大尉．．．」
帝国軍大尉「了解！」
シェヴ大佐{{どうすればいいのだ？このままでは私の指揮権は剥奪される。いや、もっと悪いことに．．．ジャックス卿の直接命令にそむいてしまったのだ．．．}}

フェイダ
Phaeda

#3 P.11-12

サディート「戦士よ、助かりました。敵の軍装に身をつつんではいるが．．私と．．上官のミリス・シンの命を救ってくれた。」
ミリス・シン「それ以上に、戦局を一変させ、多くの命を救ってくれました、ありがとう。」
キア・ケイノス「感謝する事など無い。自分の為に戦っただけ、誰かのためじゃなく自身の為にやっただけだ。」
キア・ケイノス「帝国軍は、あなたの前哨基地を攻撃したのではないのだ、ミリス・シン．．」
キア・ケイノス「．．私を捕まえようとしたのだ。それを避ける必要があったから戦ったまでだ。」

フェイダ
Phaeda

#3 P.12-15

ミリス・シン「そう？それじゃ、私とサディートを狙っていたＴＩＥインターセプターを撃ち落としたのも．．純粋に自己防衛だってこと？独りよがりじゃない勇気ある行動だったわ、キア・ケイノス。」
キア・ケイノス「彼らを狙っていた帝国軍兵器の方へ向きを変えさせただけだ．．」
ミリス・シン「インターセプターを帝国軍の中に墜落させるなんて、あなたと言えどもできるはずがないわ。」
キア・ケイノス「では、あなたに対する一宿一飯の恩義だとでも思ってくれ、とは言っても、私の行動をあまり深読みしないことだ、ミリス・シン．．いつの日か、あなたと戦わざるを得ないこともあるからな。」
テム・メルコン「これで全てがはっきりした．．あんたは皇帝のロイヤル・ガードの一人だ！あの戦い方に見覚えがあるわけだ．．．シェヴが、あんなに必死になって自らの手であんたを捕まえようとしても不思議はない！」
サディート「必死になって？」
テム・メルコン「あ、その．．．他になんと言えばいいんだ？やつは、この基地の防御体制もわからないのに攻撃をしてきたじゃないか．．」
サディート「今日まで、シェヴに知られることさえなかった基地なんだぞ！」
テム・メルコン「帝国には多くのスパイがいる．．」
ミリス・シン「もう結構！」
ミリス・シン「シェヴが基地を見つけだしたのは、最近だと考えられるわ。今すぐ、私たちがしなければならない事は、基地の修復よ。もし帝国軍が攻撃を再開したら、みんなに腹をくくってもらうわ。」
キア・ケイノス「いや。帝国軍は戻ってくる．．あなたの撃退能力をはるかに超える強力な戦力でな。時間のある内に逃げた方がいい。さっきも言ったが、彼らの目的はこの私なのだ。」
ミリス・シン「でも、あなたは皇帝のエリートの軍装をまとっている。彼らはなぜそれほどまでに、あなたを追い回すの？あなたは何をしたの？」
キア・ケイノス「我が義務のためだ。」
キア・ケイノス「あなたには、説明をしておかなくてはならないな．．．」

フェイダ
Phaeda

#3 P.12-15

キア・ケイノス「皇帝崩御の後、生き残ったインペリアル・ガード達は、惑星インシュアの教練所に集まった。」
キア・ケイノス「ジェダイ・スカイウォーカーと仲間たちが、我らの＜ギャラクシー・ガン＞を使って皇帝の玉星を破壊したときに、我が同志のガードの多くも滅ぼされた。」
キア・ケイノス「パルパティーンの旗艦＜エクリプス２＞に随行していた他の同志も死んだ。」

フェイダ
Phaeda

#3 P.15

キア・ケイノス「皇帝の喪に服して十日目のこと、同志の一人が戻ってきた。彼は、自分の命の危険を省みずインシュアまでの活路を開いたのだった。」
キア・ケイノス「彼は、皇帝に随行してオンダロンへ向かったエリートの一人だった。」
キア・ケイノス「皇帝の連絡艇が攻撃を受けた後、反乱軍による殺戮を免れた彼は、要塞まで敵を追っていった。」
キア・ケイノス「皇帝の救出には間に合わなかったが、反乱軍に尋問されている皇帝の主治医の話を盗み聞いた。」

主治医「．．．私は皇帝のクローン体を不完全に創るために買収されました．．．皇帝の死は仕組まれたものでした．．．」

キア・ケイノス「彼は、主治医の裏切りを我々に伝えるために、インシュアへの脱出をやってのけたのだ。」
キア・ケイノス「しかし、彼が語った最も驚くべきことは、彼の帰還を妨げるための帝国軍の執拗な攻撃．．．」
キア・ケイノス「．．．そして、我らが皇帝を陥れる為に主治医を雇ったのは、我らの知っている者だったことだ。なんたることか、我らが同志の一人．．カノア・ジャックスだったのだ！」
キア・ケイノス「我らの名前は、皇帝によってインペリアル・ガードの外部には完全に伏せられてはいたが、我らはお互いを知っていた。」
キア・ケイノス「カノア・ジャックスの名前が、死亡者リストにも．．現存者の中にもいないことに気付くのに、それほど時間はかからなかった。」
キア・ケイノス「我らは、命を懸けて裏切り者への報復を誓った！」
キア・ケイノス「直後、その誓いは、ストームトルーパーの攻撃を受け、流血の中に閉ざされた。」

フェイダ
Phaeda

#3 P.16-17

キア・ケイノス「パルパティーンのガードは、“エリート中のエリート”とも呼ばれていたからだ。」
キア・ケイノス「しかしながら、多勢に無勢、我らが最高位の者でさえも命を落とした。」
キア・ケイノス「次から次へと同志が倒され、ストームトルーパーの攻撃は続いていった．．」
キア・ケイノス「そして、ついに私ともう一人のガード“カイル・ハナッド（Kile Hannad)”の二人だけになってしまった。」
キア・ケイノス「死はすぐそこまで迫っていた．．我らの死だけではなく、先刻交したばかりの誓いの死でもあった。」
キア・ケイノス「我らが誓いを果たすため、どちらかが生き残ることを決心した。しかしそれは、どちらかが確実に死に直面することを意味していた。」
キア・ケイノス「どちらが死に臨むか、議論する時間など無かった．．」

フェイダ
Phaeda

#3 P.19-20

ミリス・シン「それじゃ、あなたがフェイダに来た訳はなに？」
キア・ケイノス「統治評議会におけるジャックスの影響力は大きくなっている。彼のスパイはあらゆる所にいる。しばらく身を隠すための静かな場所を探していたのだ。」
キア・ケイノス「運命が私をここに連れてきた、この程度では私に気高い死など賜れないということだ。」
ミリス・シン「でも、運命は私たちをも巡り合わせたのよ、キア・ケイノス、それに私たちを共に共通の敵と戦わせるために。新共和国は、あなたのような人に男の力になるわ。私たちと一緒に．．」
キア・ケイノス「断る。言ったはずだ．．私は己の為だけに戦うのだ。今すぐ、宇宙港の私の宇宙船に戻らなければならない。ぐずぐずしていると、急行してくるジャックスの新たな攻撃を受ける恐れがある。」
ミリス・シン「せめて、あなたの脱出を手伝わせて！宇宙港は見張られているはずよ。＜ミレニアム・ファルコン＞のパイロットを知っているわ。彼ならこっそりとあなたを．．」
キア・ケイノス「私はシェヴの監視網の突破口を発見できる。あなたは、自分の船に急いだほうがいい．．あなたの兵士達はすでに出発を始めている。」
サディート「来て下さい。もう行かなければ、ミリス・シン。輸送船は、コロ・ファーレ（Collo Faule)の基地へとすでに向かっています．．」
サディート「．．それに、テム・メルコンは街へ戻りました。」

フェイダ
Phaeda

#3 P.21-22

シェヴ大佐「出ていけ！邪魔するなと命令しただろうが！」
帝国軍将校「しかし、大佐．．」
帝国軍将校「．．お知りになりたいと思いましたので。タップカフの騒ぎの夜、直前に一隻の宇宙船が着陸しています。パイロットのＩＤは正しいものでした。ですが．．」
シェヴ大佐「何だと!?」
シェヴ大佐「宇宙船だと！その宇宙船がなんだと!?まだ宇宙港にいるのか？」
帝国軍将校「は、はい、大佐．．．」
シェヴ大佐「チャンスはまだ有る！警報を鳴らせ！暗くなる前に、使える者を全て集めるのだ！」

フェイダ
Phaeda

#3 P.23

ウェッセル将軍「まもなく高次空間を離脱します、閣下。」
ウェッセル将軍「通信の再接続が出来次第、シェヴ大佐から完全な状況報告が入るはずです。」
カノア・ジャックス「シェヴが君の言う通りに極めて従順なことを願うよ、将軍．．」
カノア・ジャックス「．．というのも、キア・ケイノスを捕えるなどという危険な事を何かしでかしていたら．．」
カノア・ジャックス「．．ヤツを叩きつぶしてやる！」

エンペラーズ・リヴェンジ
Emperor's Revenge

#3 P.24