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新たなる希望 #14
タトゥイーンの追跡

年 代 出 来 事 場 面 参 考
3PO「おまえのとんでもない思いつきで連れて来られたこの場所を見ろ、R2。」
3PO「砂−−−どこを向いても砂だけだ!なぜ、こんな狂気の沙汰について来たのかわからない。」
3PO「ありがたいと思えよ。ポッドからおまえを出してやったんだからな。私はそんな肉体労働には向いていていないのにだ。ストームトルーパーと一緒に<タンティブ4>に残って、生きのぴるチャンスに賭けたほうがよかったくらいだ。ちょっと待て!どこへ行く?」
3PO「R2!待ってくれ!お−い!」
3PO「どういうことか説明しろ!」
3PO「おまえのせいでもう少しで地表に激突するところだったんだぞ!私のジャイロはまだ混乱しているんだ!」
3PO「誰もドロイドには気にもとめないからな!」
3PO「もちろん、この砂丘を移動するのは大変さ。自分を何だと思っているんだ、探査車両か?」
3PO「私たちは災難に遭うために造られたようなもんだ−−−そういう運命なんだ。」
3PO「とにかく、少し休まないとばらばらになってしまう。ジョイント部が砂でほとんど動かない。」
3PO「待て。どこへ行くんだ?」
3PO「“向こう”だと?私は向こうへは行かんぞ!ここから見ても岩だらけだ。私はこっちに行く。」
3PO「へえ、なるほど?で、どうしてあの方向に人家があるとそんなにはっきりわかっているんだ?」
3PO「いっぱしの専門家みたいな口をきくな。ただの配管屋のくせに。」
3PO「“使命”?何の極秘設計書だ?もうたくさんだ!行けよ、あっちに行け!ほら、押し出してやる!」
3PO「一日と経たんうちに砂が詰まり、故障するに決まってる。この近目の屑鉄の塊め!」
3PO「絶対にだめだ。私を追いかけて助けを乞うても無駄だぞ、もう二度と肋けてやらんからな!」
3PO「だめだ!もう冒険はたくさんだ!こっちに行くぞ。おまえは一人で行け−−−」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.43-44
隊長「何か報告は?」
中尉「現在のところは何も。そっちは砂丘の淵に沿って展開しろ。気を抜くなよ!」
ストームトルーパー2「はい!みんな俺に続け!」
中尉「おまえたち2人は、あの脱出ポッドに入り、くまなく調べろ!」
ストームトルーパー3「はい!」
ストームトルーパー4「そうします!」
中尉「残りは広がって、何かの跡がないか調べろ。このあたり一帯には誰も入れるな!」
ストームトルーパー5「いくぞ!」
隊長「何か見つけるまで続行する、大尉。ヴェイダー卿はこの任務の失敗を許さないだろう。」
中尉「現在調査中です、隊長。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.44-45
中尉「そこの2人!何か発見したか?」
ストームトルーパー「スキャナーの探査では搭乗者もデータ・テープもありません。」
中尉「そのポッドを分解しろ!」
隊長「スキャナーに引っかからんとなると、設計書は誰かが持ち去ったにちがいない。」
ストームトルーパー「隊長!兵士の1人がボッドのそばでこれを見つけました!ドロイドから剥がれた、メッキしたリングです!」
隊長「ドロイド!そうか、どうやってデス・スターの設計図を持ち去ったかわかったぞ。大尉、われわれの艦に連絡して、もっとストームトルーパーをよこせと言うんだ。」
中尉「はい!」
隊長「ヴェイダー卿に報告して、私がこの区域全部の徹底した調査を指揮すると言ってくれ。そして何を追跡中だか信えるんだ−レイア姫の船から逃れた、1体またはそれ以上のドロイドだと。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.45
3PO「あのイカれたちびめ!何もかもR2のせいだぞ!わざと私を怒らせ、こっちに来るように仕向けたな!しかし、あいつも苦労しているだろうよ。」
3PO「もうあまり進めそうもないな。映像受信機はあの双子の太陽で焼けつきそうだ。ジョイントは固まりだし、もうすぐオーバーヒートするにちがいない。何でこういつも不運に見舞われるのか−−−」
3PO「あれは何だ?向こうで何かが光ってるぞ−−−輸送機械の一種だ!誰だか知らんが、少しは修理をすることを知っているだろう。それに潤滑剤!潤滑剤も持っていることだろう。お一い!助けて、お願い、助けて!こっちだ−−−頼むから私を見つけてくれ!頼む!見てくれたぞ!コースを変更してこっちにやって来る。ああ、助かった!」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.45
3PO「止まれ! 止まってください。さもないと私をつぷしてしまう!」
3PO「え? 止まった! ありがたい!」
3PO「これは何だ? タラップだ−−−乗車しろという意味だな!ああ、そうに決まってる!」
3PO「これはロープをまとった子供たちか?光る目を除いてフードの下はわからないぞ−−−なんて気味の悪い!」
3PO「何をしている?私を放してくれ!おお、ジョイントに砂が詰まってさえいなければ!手を退けろ、おまえたち、不潔なちぴの生き物め!」
3PO「いや、いや、撃つな!銃なんか向ける理由はないぞ−−−私は友好的だ!とにかく、あんた方よりも友好的さ。ほら?両手を上げてるだろうが。」
3PO「何が望みだ!じっとしてろ?わかった、わかった、ほら、じっとしてるよ。」
3PO「それは何だ?やめろ!制御ボルトじゃないか?やめてくれ!」
3PO「このうえ、まだ辛い目に遭わされるのか?ひょっとして私の相棒を見かけなかったか?このくらいの背丈のどちらかというと背の低いスペース・ドロイドだ。」
3PO「そう、そう、私のような機械だ。私の腰ぐらいの高さで、最後に見た時はあっちに向かっていた−−−」
3PO「待て、何をしている? 押すんじゃない!」
3PO「私にどうしてほしいんだ?この導管の下に立てって?こうか?」
3PO「何をするつもりか訊いても−−−」
3PO「どわあ一!」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.45-46
32y+3m+6d ASW1 ルーク「アンカーヘッドでもトシ・ステーションでも手頃なのは見つからなかったよ、オーウェンおじさん。」
オーウェン「ドロイドの助けなしでも何とかなるだろう、ルーク!必死で働けば、私らだけでやれるさ。」
ルーク「だけどおじさん、2人だけじゃ、農繁期の水分採集を効果的には絶対できないよ。もう1体か2体ドロイドがいれば、はるかに利益が上がると思うな。」
オーウェン「だが、アンカーヘッドにもトシ・ステーションにもなければ、どこで見つかるんだ?」
ルーク「もうすぐジャワのサンドクローラーが通はずだよ。たぶん何かあるさ。」
オーウェン「ふん!あのチビのはげたかどもめ!やつらは壊れた機械を拾っては折れ曲がったコードと唾でつなぐんだぞ−−−2、3時間もすればまたバラバラになっちまう。」
ルーク「見るだけなら損はないよ。」
オーウェン「まあな。ペルーが家回りの手伝いをしてくれる家事ドロイドをほしがってるからな。信号灯を打ち上げろ。もし、ジャワたちがこの近くにいたら、すぐやって来る。」
ルーク「いいとも、オーウェンおじさん。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.46-47
3PO「ふん!まったく!こんな妙なドロイドやロボットのコレクションは見たことがない。あんな思いをして絶体絶命の窮地を逃げだしたと思ったら、あの不気味な生物に捕まって、こんな−−−ゴミ箱へ投げ込まれるとは!まったく何てこった!」
3PO「R2−D2!R2、おまえか、おまえだ!」
3PO「ああ、R2!会えて嬉しいよ−−−たとえ状況が理想からほど遠くても。」
3PO「おまえもあの恐ろしい筒に吸い上げられたんだな?そうだ、おまえを−−−私たちを−−−捕獲したあの生物はジャワと呼ばれているんだ、やっとわかったんだがな。この輸送車はサンドクローラーというんだ。」
3PO「ああ、その、そうだ。実はその一部は私のせいなんだ。つまり、あのジャワたちに、おまえのことを見かけなかったかと尋ね−−−」
3PO「わざとおまえの居所を知らせたわけじゃないさ!言っとくが、心配だっただけなんだ、この気短かの無能なチビめ!これが、そのお返しか!」
3PO「おまえも同じだ!おまえが彼らに捕まらなきゃよかったのに!これでまたお前みたいな我慢のならないやつと一緒にいるはめになった−−−この停車でこのサンドクローラーと永久におさらばできるといいが。どうやらあのジャワたちは私たちを競りに掛けるため外に連れ出したようだからな。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.47
3PO「では、ここに一列に並んでいるほうが、あのゴミ置き場に閉じ込められるよりずっとましだな。」
3PO「水分採集農場みたいだな。見ろ、人間が出て来る!ひょっとすると私たちを買ってくれるかもしれん。そうすれば醜いジャワたちから解放される。R2、列に戻れ−−−R2!」
3PO「列に戻れ!彼らは決して買わな−−−おい、そのR5ユニットに何をしているんだ!」
3PO「R2、ドロイドは人間の管理なしで他のドロイドを改造してはいけないことになっているのをわかっているだろ。まったく、おまえはすっかりおかしくなっちまったぞ!」
3PO「人間がくるぞ!列に戻れ。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.47-48
オーウェン「ああ、ああ、しかしはっきり言うが、私はポンコツや再生品やゴミ捨て場行きになりそうな物はいらんぞ。トレッドウェルはもうあるから−−−もう1体は必要じゃない。それにこれは何だって、マーク2反応炉無人機?こんな物はもう20年も誰も使ってないぞ!」
オーウェン「ふーむ、パワー・ドロイドはいらんな。R2ユニットは使えそうだな、しかしこの青い奴は使い古しだな。」
オーウェン「あまりにもしゃべり過ぎだ。だがこの赤いR5が使えるかもしれない。値段が妥当ならばだが。さて−−−おまえは−−−礼儀作法をプログラミングされているんだろうな。」
3PO「儀式?私の筆頭機能です、ご主人。私はまた−−−」
オーウェン「プロトコル・ドロイドに用はない。」
3PO「もちろんでございますとも、こういう厳しい気候の土地ではそんなものは無用です。ですが、私は30もの副次機能をプログラミングされておりまして、その範囲は−−−」
オーウェン「私が必要なのは水分凝結機の二進法機械言語のわかるドロイドだ。」
3PO「凝結機!何と、ご主人、私の初仕事は二進法機械言語の貨物リフトのプログラミングでした。これは多くの点であなたの水分凝結機にとてもよく似ている機械なのです。」
ルーク「オーウェンおじさん、ペルーおばさんが通訳用ドロイドを買うなら、必ず−−−」
オーウェン「ああ、そうだったな、ありがとう、ルーク。ドロイド、ポッチ語をしゃべれるか?」
3PO「もちろんでございます。ご主人。私にとっては第二外国語みたいなものです。自分で言うのもなんですが、私はとても流暢に−−−」
オーウェン「ああ、これももらおう。ルーク!」
ルーク「はい、オーウェンおじさん?」
オーウェン「この通訳ドロイドとあの赤いR5ユニットを技術ドームへ連れてって、夕飯まできれいにしろ。
ルーク「でも頼んだコンバーターを取りにトシ・ステーションへ行くつもりだったんだよ。」
オーウェン「怠け者の仲間と時間をつぶすのは、こまごました仕事が終わってからだ。さあ、かかれ!」
ルーク「はい、おじさん。ついて来い。」
3PO「はい、ご主人様。」
ルーク「それとおまえもだ、赤いR5ユニット。来いよ、赤いの−−−行こう。」
ルーク「おい、どうした−−−オーウェンおじさん!オーウェンおじさん!」
オーウェン「何だ?」
ルーク「このR5ユニットは起動部がイカれてる。見て、火花を散らしてるよ!」
オーウェン「おい、おまえたち、俺を騙して何をつかまそうとしたんだ?」
3PO「失礼ですが、向こうにいる青いR2ユニットはコンディション良好です−−−ほんとにお買い得ですよ!」
ルーク「お−い、オーウェンおじさん。あの青いR2ユニットはどう?」
オーウェン「あれはどうだ?」
オーウェン「いいだろう。ルーク、青いのを連れて行け!」
3PO「きっとあなた様とおじ様はあのドロイドに大変ご満足いただけます。私は以前彼と働いたことがあるんです。」
ルーク「わかった、わかった、行こう。きれいにしなきゃならないんだから。」
3PO「いいか、この恩を忘れるなよ、R2!なぜおまえのためにあんなことを言ったのか、自分でもわからんがな!」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.48-49
3PO「装置が完備された技術ドームだ!これは天国のようだ!」
ルーク「そうさ。あのリフトの上に立って立ってくれたら、オイルバスに人れてやるよ。」
3PO「ああ、何と気持ちがいい!相棒と私はこの思を決して忘れません、ご主人様。」
ルーク「どうも。だけど僕はトシ・ステーションに行きたかったな−−−少なくともあそこには何かすることがある。ビッグスの言うとおりだ。この埃の塊を抜け出さなきゃ。」
3PO「あの、私どもはどの“埃の塊”にいるのですか、ご主人様?」
ルーク「そうだな、宇宙に光る輝く中心があるとしたら、おまえたちはそこからはるか離れた惑星−−−タトゥイーンにいるのさ。」
3PO「わかりました、ご主人様。」
ルーク「ただのルークでいいよ。」
3PO「私めはC−3POと申しまして、人間関連の通訳ドロイドです。そしてこっちは相棒のR2−D2です。」
ルーク「よし、3PO、オイルバスは充分のようだな。」
3PO「はい、ご主人様。」
ルーク「さてと、今度はR2−D2を見てみよう。」
ルーク「ふーん。R2、積分回路に炭化した傷がずいぷんあるな。何とかできるかちょっと見てみよう。」
ルーク「おまえたち2人組はたくさんの冒険をしてきたみたいだ。」
3PO「帝国軍との戦いで、あれほどひどい目に遭ったことを思えば、こんなに良好な状態でいられるのは驚きです。」
ルーク「何だって?帝国に抵抗する反乱軍のことを何か知ってるのかい?」
3PO「もちろんですとも、そもそも私どもがあなた様にお仕えするようになったのはそのためなのです。」
ルーク「何か戦闘に巻き込まれたのかい−−−タトゥイーンの上空で?」
3PO「ええ、いくつか。」
ルーク「じゃあやっぱりあれは撃ち合いだったんだ!」
3PO「実のところ、ドロイドにとっては宇宙戦は凄まじい音と、人間に邪険にされる、この二つに尽きます。」
ルーク「おまえの人生は僕の人生よりずっと面白そうに聞こえるよ、3PO。」
ルーク「あれ、R2、ここに何か詰まってるぞ。おまえたちは巡航艦にいたのかい、それとも−−−何だ−−−!」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−だけが希望なのです!」」
ルーク「何だ−−−あれは何だ−−−ホログラフかい?」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−あなただけが希望なのです!」」
3PO「明らかにそうらしいですね、ご主人様。R2、ルーク様が何かと訊いておられるぞ!」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−あなただけが希望なのです!」」
3PO「“何が何だ?”とはどういう意味だ?」
3PO「彼は何でもないと言っております。単なる機械の故障か−−−古いデータでしょう。」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−あなただけが希望なのです。」」
ルーク「あの女の人は−−−今まで彼女みたいな人は見たことない。きれいだな!彼女は誰だい?」
3PO「あの、最後の航海で一緒だった方だと存じます、何か重要人物だと覚えておりますが。」
ルーク「この記録はこれだけかい?何かの1部みたいだけど。そうだ、たぷんR2を調整すれば−−−」
ルーク「おい、かっかするなよ!」
3PO「R2−D2!ちゃんと振る集え!そんな無礼な態度では、私まで厄介なことになる!この方を信頼しろ−−−新しいご主人様なんだぞ。」
3PO「彼は、あの、自分はこのあたりに居住するオビ=ワン・ケノービの所有物だと言っております。今のホログラフは彼に宛てたメッセージの一部だそうです。」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−あなただけが希望なのです!」」
3PO「正直言って、私どもがくぐってきた困難を考えますと、このチビのR2ユニットが少々エ、エキセントリックになるのも無理はございません。」
ルーク「んー、オビ=ワンという名の人は知らないな、けれどペン・ケノービ老なら西部大砂海の近くに住んでいるよ。隠遁者みたいな人で、ちょっとした有名人なんだ。おじさんは彼を一度うちの所有地から追い出したことがあった。だけどペン老がドロイドを所有しているなんて聞いたことがないな。」
レイア「「助けて、オビ=ワン・ケノービ−−−あなただけが希望なのです!」」
ルーク「あの人は−−−とてもきれいだ。彼女は誰なんだろう。きっと何かのトラブルに巻き込まれているんだな。残りのメッセージを聞いたほうがいいな。」
3PO「ジャワたちが彼に取り付けた制御ボルトが彼の動作部品を抑制していると文句を言ってます。そのボルトを取り除けばきっと全メッセージを巻き戻せるはずだと示唆しています。」
ルーク「まあ、ボルトを取り除いても、おまえは小さすぎて逃げられないだろう。よし、はずしてやる。」
ルーク「どうだ!」
ルーク「おい、ホログラフはどうした?彼女はどこに行った?元に戻せよ!メッセージを再生しろ、R2!」
3PO「“どのメッセージ?”とはどういう意味だ。どのメッセージかわかってるくせに!ついさっきルーク様のために再生したやつだ!お前の錆ついた体に入ってるやつだ。」
3PO「申し訳ございません、ご主人様、しかしながら、回路が不安定なようで。」
ペルー「ルーク! ねえ、ルーク!夕飯の時間よ!」
ルーク「すぐ行くよ、ペルーおばさん!こいつを見てみてくれないか、3PO。夕飯後に戻るよ。」
3PO「かしこまりました。いいか、考え直してあのテープを再生しろよ!そして自分の振る舞いに気をつかうんだ、さもないとルーク様を怒らせるぞ!」
3PO「いいや、おまえのことなどまったく好いてはいらっしゃらないと私は思うよ。」
3PO「ああ、私もおまえが嫌いだ。」
3PO「だったらあのテープをお見せしたらどうだ?」
3PO「どうすればいいのかわかっているのか?」
3PO「じゃあ、それじゃあ制御ボルトを取ってもらうために騙したのか?何てこった、R2−D2!それでは詐欺だ!」
3PO「しかし、そんなことすれば、困ったことになるぞ、R2!なぜ昔のように気のいいドロイドになれないんだ?今は強情になってる時間も余裕もないんだ!」
3PO「秘密の設計図とか指令とかオビ=ワン・ケノービなんてごたくはこれ以上聞きたくない。私たちはドロイドなんだ!人間の抗争に巻き込まれても得るものはないんだ!」
3PO「きっと回路のどこかがおかしくなってるんだな!おい、ちょっと待て−−−どこへ行く?」
3PO「しかし、外へは行けないぞ!戻ってこい。さもないと2人共起動部を抜かれてしまうぞ!それにあんな砂漠じゃすぐに故障するに決まってる!R2!R2!」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.49-52
ペルー「あなたの夕食はテーブルに出ているわ、ルーク。おじさんはもう始めているわ。」
ルーク「ありがとう、ペルーおばさん。」
ルーク「ねえ、おじさん。さっき買ったR2ユニットは盗品だと思うんだ。」
オーウェン「どうしてそう思う?」
ルーク「だって、あれを掃除していたらホログラフの記録の一部分を偶然見つけたんだ。それにあのR2ユニットが言うには、自分はオビ=ワン・ケノービという人のものだって。」
ペルー「何ですって?」
オーウェン「ケノービ?」
ルーク「うん。ペン・ケノービ老のことじゃないかなと思った。その人のこと知ってる!もしかしたら、ペンの親戚か−−−」
オーウェン「いや、あの老人はただの頭のイカれた魔法使いだ。あのR2ユニットをアンカーヘッドへ連れていって、そのメモリーを消してしまえ。」
ルーク「でも、もしかしてこのオビ=ワンがドロイドを探しに来たら?」
オーウェン「もう現われることはないだろう。彼−−−彼はおまえの父と同じ頃に死んだんだ。」
ルーク「オビ=ワンは父さんを知っていたの?」
オーウェン「ルーク、おまえには忘れろと言ったはずだ。自分の家族のことについて見知らぬ人に話してほしくないし、誰かがでっちあげたナンセンスで頭をいっぱいにしてほしくない。」
ルーク「だけど、オーウェンおじさん−−−」
オーウェン「忘れるんだ、ルーク!あの新顔ドロイドたちはさっそく明日の朝、南の尾根で仕事をさせろ。」
ルーク「わかったよ・・・」
ルーク「あのドロイドたちはきっと役に立つよ。つまり、もしそうなったら今年アカデミーに願書を送りたいな。」
オーウェン「しかし、収穫前だぞ!」
ルーク「そうだけど、ドロイドが2体もふえたんだから。」
オーウェン「しかしな、ドロイドにはとても人間の代わりはできん。ルーク、おまえが一番必要なのは収穫時なんだ。もう一シーズンだけだ。今年、充分に儲けたらいくらか人手を雇うことができる。次の年にはアカデミーに行けるぞ。」
ペルー「でもオーウェン−−−」
オーウェン「いいかい、ペルー、これはルークと私の間のことなんだ。」
ルーク「けどあと丸々1年もある!」
オーウェン「たった1シーズンだけだ!」
ルーク「ビッグスがアカデミーに行った時もそう言ったじゃないか。」
ペルー「ルーク、夕飯が終わってないでしょ。どこへいくの?」
ルーク「どこにも。あのドロイドの掃除を終わらせなきゃ。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.52-53
ペルー「オーウェン、ルークをいつまでも引き止めることはできないわ。ほとんどの友だちが出ていってしまったのよ。」
オーウェン「来年にはルークにけりをつけてやれるよ。約束する。」
ペルー「ルークは農夫には向かないのよ、オーウェン。あの子は親そっくりだもの。それに、あなたも永久にあのことを先に延ばすことはできないわ。ルークは真実を知りたがるでしょうよ。」
オーウェン「できる限りあいつを守ってやりたいんだ。わしはあの子のために良かれと思うことをしたまでだ。」
ペルー「でも、あなたには彼の人生を生きることはできないのよ、オーウェン。」
オーウェン「そうできたらどんなにいいか、ペルー。どんなにいいか。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.53
ルーク「3PO?R2?どこにいる?いかれたドロイドだ。ほんのちょっとでも2人にしとくとろくなことはなさそうだ。あの制御ボルト装置はどこへやったかな?」
3PO「お観いです、ご主人様!待ってください。出て行きます。どうぞ私を作動停止にしないでください!」
ルーク「3PO、ランドスピーダーの後ろで何をしている?R2はどこだ!」
3PO「私のせいではありません、ご主人様!私は止めたのに行ってしまったのです!」
ルーク「何だって?」
3PO「行くなと言ったのですが。誘導機能が故障しているにちがいありません。彼は任務だとか何とか、ばかげたことをしゃべっていましたから。」
ルーク「何てこった!見つけなきゃ。」
3PO「ルーク様!お待ちを!」
ルーク「バイノキュラーを使っても、どこにも見あたらないな。そんな遠くに行けるはずないのに?」
3PO「あなた様のせいではあり得ません。が、近頃あいつはとても、その、たちが悪いのです。」
ルーク「んー、影も形もない。くそ!」
3PO「失礼ですが、ご主人様、彼のあとを追いかけたほうがよろしいのでは!」
ルーク「ここにはサンドピープルがたくさんいて、夜はとっても危険なんだ。朝まで待つしかないな。」
オーウェン「ルーク!夜だから電源を落とすぞ!」
ルーク「すぐ行くよ、オーウェンおじさん!くそ、絶対捕まえるぞ!あのちぴドロイド、まったく厄介をかけてくれるよ。」
3PO「はい、それがあいつの特技でして。」
ルーク「朝一番でランドスピーダーに乗ってあとをたどろう。たぶん、オーウェンおじさんに見つかる前に連れ戻せるよ。」
3PO「きっと明日にでも彼を取り戻せます、ご主人様。そして、あなた様の問題も解決されますとも。」
ルーク「なんだか、解決どころか新手の厄介事が起こりそうな気がするよ。」

タトゥイーン
Tatooine
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.53-54
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注!!ダイジェスト版です。詳細は参考書籍にて。(^_^)
Last Update 14/Aug/1998