<Episode 1> |
年 代 | 出 来 事 | 場 面 | 参 考 |
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ワトー(Watto)「これがどれほど高いものにつくか、わかっとるのか、小僧?これっぽっちでもわかっとるのか?」 アナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)「ぽくのせいじゃない。セブルバ(Sebulba)のやつ、左舷の噴射口を向けて、ぽくをメッタ・ドロップにぶつけようとしたんだ。ズルしたんだ」 ワトー「もちろん、ズルしたろうさ、小僧!あいつはいつもそうだ!だから勝つのさ!おまえもたまには見習ったらどうだ!そうすりゃ、レースに出るたびに墜落して、わしの金を無駄にせずにすむ!もうおまえをポッドに乗せんほうがいいかもしれん!ああ、そうとも!ほかの乗り手を探すほうがましだ!」 シミ・スカイウォーカー(Shmi Skywalker)「それはとてもよい考えですわ。とにかく、危険すぎますもの。アナキンはまだ子供です」 ワトー「この子はわしのもんだ。わしの所有物だ。わしの望みどおりにする!」 シミ「おっしゃるとおりです。ですから、そうしてください。この子をポッドに乗せたくないんでしょう?たったいま、そう言いましたよ」 ワトー「壊したものは全部修理しろ!エンジンもポッドも直せ!新品同様にしろ!いや、新品よりいいもんにしろ!いますぐ取りかかれ!いますぐ。さっさとここを出て、仕事にかかれ!まだ充分明るいぞ!時は金なりだ!さっさとしろ!ふたりとも!仕事に戻れ!さあ、戻れ!」 シミ「行きなさい、アナキン。夕食の支度をしておくわ」 |
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小説 P.15-17 |
アナキン「くそ。くそったれ!」 キットスター(Kitster)「アナキン!おい、アニー、何をしてるんだい?」 アナキン「ワトーが、このポッドを直せって。新品同然に」 キットスター「ああ。だけど今日はもういいよ。今日はもうおしまいだ。来いよ。それは明日からやればいい。ルビー・ブリールを飲みに行こうぜ」 アナキン「だめだよ。ここにいて、これを...だけど、どうやって買うんだ?」 キットスター「こいつが五ウーピーウーピー持ってる。どっかで見つけた...らしいんだ」 ウォルド「うん、ちゃんと持ってる。疑ってるのか?」 キットスター「ああ、ああ、信じるよ。行こうぜ。じいさんが翼をひらつかせて戻ってこないうちにさ」 |
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小説 P.18-20 |
老パイロット「自分で選べるなら、どんな場合でもZ−95ヘッドハンターがいいね。おまえのレースを見たよ。何て名前だ?」 アナキン「アナキン・スカイウォーカーさ。友だちのキットスターに、ウォルドだよ」 老パイロット「名前と同じような飛び方だったな、アナキン。我が物顔で空を歩いてた。いいパイロットになれそうだ。いつかでかい船を操縦したいか?」 老パイロット「ああ、飛ぶのは楽しいぞ。ほかのこととは比べものにならん。おれも昔は、若いときは、でかい宇宙船を片っ端から飛ばしたもんだ。ああ、飛べるもんは何でも飛ばしたよ。艦隊でな。このマークを知ってるか?」 老パイロット「ずっと昔のことさ。軍は六年前に除隊した。歳を取りすぎたからな。時が過ぎ、残りの人生で自分にできることを探さなきゃならん時期がきた、ってわけだ。そのルビー・ブリールはうまいか?え?もう何年も飲んでないな。もう一度飲むいいきっかけかもしれん。おまえらも、もう一杯飲むか?共和国の老パイロットと一緒に」 |
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小説 P.20-21 |
老パイロット「物心ついたときから、ずっと飛んでた。どこへでも飛んだよ。あそこにある何百、何百万という星のすべてに行くことはできなかったが、そうしようとした。楽しかったぞ。そうとも、とびきり楽しかった。共和国の兵士たちを満載した巡航艦をマケム・テまで飛ばしたこともある。あそこで反乱が起こってるときにな。あのときは肝を冷やしたぜ。ジェダイ・ナイトを運んだこともある。」 キットスター「ジェダイ!すごいや!」 アナキン「ほんと?ほんとにジェダイを運んだの?」 老パイロット「ああ、誓ってほんとさ。嘘だったら、バンサの餌と呼ばれてもかまわん。大昔の話だがな。いまだって口外しちゃまずい場所に、四人のジェダイを運んだんだ。さっきも言ったろ。おれは人が一生のうちに行けるだけの場所に行った。あらゆるところにな」 アナキン「ぼくも、いつかたくさんの惑星に行ってみたい」 ウォルド「奴隷なのに?どこにも行けっこないさ、アニー」 老パイロット「まあ、人は生まれたときと同じ状態で死ぬとはかぎらんからな。生まれたときの境遇に、死ぬときまで甘んじなきゃならん法はない。それで思いだしたが、大昔、ケッセル・ランを飛んだことがあった。あそこを飛んで、無事に戻って来られるもんはそう多くないんだぞ。みんなが無理だと言った。そんな危険をおかすことはない。あきらめてほかのルートで飛べ、ってな。だが、おれはあそこを飛びたかった。だから、自分の主張を通し、ほかの連中に彼らが間違ってたことを教えてやった。おまえも、そうする必要があるのかもしれんぞ、若いの。ポッドレーサーの操縦ぶりは見事なもんだった。おまえは操縦に向いている。おまえの倍の歳のころだって、おれにはあんなうまく操縦できなかったろうよ。でかい船を飛ばしたいと言ったな。そういう日が来るかもしれんぞ...。ああ、アナキン・スカイウォーカー。いつかそうなるだろうよ。」 |
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小説 P.22-23 |
シミ「ワトーに言われた仕事をしたくないときは、家に帰ってらっしゃい。仕事はいくらでもあるわ」 シミ「疲れた、アニー?」 アナキン「そうでもない」 シミ「まだ今日のレースのことを考えてるの?」 アナキン「うん」 シミ「もうレースには出ないでほしいわ、アニー。ワトーに、レースに出たいとねだるのはやめてちょうだい。約束して」 アナキン「わかった...。だけど、ワトーが出ろと言ったら?そしたらどうすればいいの?ワトーの言いつけには逆らえないよ。だから、出ろと言われたら、出るしかない」 シミ「あんなに怒っていたんだもの。たぶん、もうおまえに出ろとは言わないでしょうよ。きっとほかの誰かを探すわ」 |
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小説 P.23-25 |
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