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新たなる希望 #3
惑星ラルティア

年 代 出 来 事 場 面 参 考
ストーム卜ルーパー「着床後すぐ搭乗エアロックに見張りを配備しろ!」
タイオン卿(Lord Tion)「あの宇宙船に重火器の照準を合わせてあるかな、隊長?」
隊長「そうしております、タイオン卿。しかし見たところ、彼女の主張どおり、外交司令を受けた使節船に間違いなさそうです。」
タイオン「彼女...オルデラン(Alderaan)のプリンセス・レイア(Pricess Leia)はとても慈悲深い天使だが、油断は禁物だ。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.18
EMPIRE #5
P.1
帝国軍士官「「隊長、プリンセス・レイア・オーガナが任務部隊の責任者と話したいそうです。」」
タイオン「私がここでとる。」
レイア・オーガナ(Leia Organa)「「こちらはオルデランのプリンセス・レイア・オーガナです。この無礼な命令の責任者は誰なのですか?」」
タイオン「再びあなたのお声を聞けて光栄です、ユア・ハイネス。こちらはタイオン卿です。」
レイア「「この不法行為の説明を要求します!」」
タイオン「喜んで説明させていただきますとも。私の専用ランドスピーダーを回します。」
レイア「「私のものが降ろされたから、結構よ!」」
タイオン「では心待ちにしております。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.18-19
隊長「タイオン卿、彼女には異義を唱える権利はありません。ラルティア(Ralltiir)のわれわれの任務は皇帝(Emperor)直々に発されたものです。」
タイオン「ああ法的権限についての心配はない。さて大変魅力的かつ影響力のある若いご婦人のお怒りを静めるという楽しい仕事にとりかかるとするか。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.19
帝国軍士官「「隊長、最後の住民センターを統制下に置きました。捜査と尋問が始まっています。」」
タイオン「ヴェイダー卿(Lord Vader)はどこにいる。」
隊長「ヴェイダー卿はどこに?」
帝国軍士官「「卿は少し前に中央尋問センターを出て、そちらに向かいました。」」
隊長「わかった。それで監視システムの方は?」
帝国軍士官「「メインの監視システムはまもなく作動いたします。」」
隊長「作動したら、宇宙港の全音声のモニターを開始しろ。」
帝国軍士官「「わかりました。」」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.19
隊長「予定通りです、タイオン卿。惑星のほぼ全域が統制下に置かれました。」
タイオン「おっと、彼女が来たぞ...オーガナの輝く宝石が。」
隊長「護衛を連れて来ましたね。」
レイア「タイオン卿、これはどういうことなのか今すぐ...」
タイオン「ごきげんよう、ユア・ハイネス。よんどころない状況で不便をおかけし悔恨に堪えませんが、またお会いできて喜ばしい限りです。」
レイア「私の接近降下を妨害し、見張り付きで強制着陸を強いるとは!<タンティブ4(Tantive4)>は外交使節船で、外交使命を持っているのですよ。あなたは何の権利もなく..」
タイオン「そのことは、ここにいるあなたの艦長が、艦長...?」
レイマス・アンティリーズ艦長(Captain Raymus Antilles)「艦長のアンティリーズです、タイオン卿。」
タイオン「アンティリーズか...、武力による非常事態が先生した場合、帝国がどのような協力を要請するか説明してくれたまえ。」
レイア「武力による非常事態ですって?何の理由で?」
タイオン「平和と均衡が脅かされた場合、これを阻み、その地の安全と安らぎを確保するのが帝国の義務です。」
レイア「安らぎ?あなた方は安らぎを与えるべき人々を逮捕しているのではありませんか。」
アンティリーズ「ユア・ハイネス、ここの不安定な状況を鑑み、できる限り早くラルティアを離れるべきです。」
タイオン「そうとも、アンティリーズ!きみの忠誠心がよく現われている。」
レイア「この非常事態はどのくらい続くのですか?」
タイオン「騒乱を起こした住民が一般人から確実にふるいにかけられるまでです。さてと、ここにいらした目的はなんですかな、ユア・ハイネス?」
レイア「情愛主義の表明ですわ、タイオン卿。」
タイオン「もっとはっきりした答えをいただきたい。これは責任者としての質問です。」
レイア「<タンティブ4>は、ラルティア上院へ医療物資およびさまざまな予備の部品を届けにきたのです。」
タイオン「残念ながら、もはや上院は政治的実体として存在しません。あなたの見当違いの施しは裏切り者たちの手に渡るところでしたぞ。」
レイア「あなた方はまさか全住民を...」
タイオン「全面的な浄化を必要とするほど多くが反乱軍に好意的だったのです。帝国軍は彼ら自身の安全の為にきめ細かい指導を行うことになりますな。」
レイア「戦艦で封鎖して?ストームトルーパーと尋問センターで?」
タイオン「言葉を謹んでいただきたいですな、プリンセス。私はあなたの一族とあなたご自身を常々ご尊敬申しあげております。しかし、たとえオーガナ家の人間でも言ってよいことと悪いことがある。」
アンティリーズ「プリンセスのお言葉は、この状況を憂えてのことだ。」
タイオン「もちろんです。ユア・ハイネス、率直に申しあげたが、許していただけるでしょうな。私も言いすぎたかもしれません。」
レイア「気にしてはいないわ。」
タイオン「ありがたい。あなたのお美しいお顔を拝見して、あなたの父上に前々から勧められていたように、オルデランを訪ねたくなりましたぞ。」
レイア「今はとてもそんな時では...」
タイオン「オルデランを訪問するのは、どんな時でも光栄です。平和と美しさをすべての人々が大切にし、芸術や娯楽を学んでる惑星を喜ばない人間がおりましょうか?」
レイア「私たちは、今度の出来事に関心を持っています、タイオン卿。こんなことをしたあとでは、あなたはあまり歓迎...」
タイオン「まあ、まあ、プリンセス・レイア!私は帝国の公務を遂行する一兵士であり、政治家だ。あなたの父君のような偉大な方には理解してもらえるはずです。それに、あなたともっとよく知り合う機会が得られる。」
レイア「救援物資を手渡すことができないのなら、すぐ宇宙船を出しますわ、タイオン卿。」
タイオン「私のそばを離れると?」
レイア「私は...残る理由はありませんから。」
タイオン「となると、あなたの宇宙船を捜索しなくてはなりませんな、決まりですから。しかし、プリンセスが今晩私とディナーをご一緒してくだされば話は別だが?」
レイア「なっ...」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.19-20
Star Wars Journal
Captive to Evil
P.14
隊長「なんだ?」
帝国軍士官「「宇宙港の南部境界線が奇襲されました。ストームトルーパー4人が死傷!現在交戦中です!」」
タイオン「そのエリアを封鎖しろ!」
帝国軍士官「了解。」
タイオン「隊長、守備隊を1個大隊送れ!捕虜にしろ!それとヴェイダー卿にそこで落ち会おうと伝えるのだ!」
隊長「了解。タイオン卿!」
タイオン「プリンセス・レイア、安全維持のために宇宙船に戻ってもらわねばなりませんな。馬鹿げた抵抗です。もちろん初めから失敗する試みですがね。われわれは市街全域を統制下に置いているのです。あなたのためにここに護衛部隊を置いていきましょう。」
レイア「私の護衛がおりますわ、結構です。」
タイオン「大変結構。隊長!南部境界線だ、急げ!」
隊長「了解。」
レイア「どうやら<タンティブ4>に戻るしかなさそうね。」
アンティリーズ「タイオン卿が<タンティブ4>の貨物を調べたらどうします?」
レイア「医療物資と機械部品、彼が見つけるものはそれだけよ。」
アンティリーズ「軍用医療パックと外科用フィールドステーションが3つ?軍用の予備パーツとパワーユニットは?」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.20-21
反乱軍兵士(Rebel)「ユア・ハイネス...」
レイア「え?」
反乱軍兵士「ユア・ハイネス...」
レイア「ランドスピーダーのそばに誰かいるわ...怪我してる!いらっしゃい、アンティリーズ!」
反乱軍兵士「ユア・ハイネス、申しあげることが...」
レイア「アンティリーズ!撃たれているわ!手伝って。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.21
アンティリーズ「さあ、座って。」
反乱軍兵士「うぐ...」
レイア「<タンティブ4>から医務員を呼びなさい。」
反乱軍兵士「いいえ、時間がない...話しを。この攻撃は...私があなたにお会いするための...牽制で...」
アンティリーズ「なぜだ?」
反乱軍兵士「催眠記憶で吸収した・・・・情報を。」
レイア「彼の頭に入ってるんだわ!何が...」
反乱軍兵士「ここでは...話せません...帝国軍に聞かれてはまずい。」
レイア「帝国軍?近くには誰も居ないわ。」
反乱軍兵士「街の管理センターに全監視システムを設置しています。その装置が作勧すれば...ふつうの会話は全てモニターされます。」
アンティリーズ「宇宙船に確認させよう。」

アンティリーズ「<タンティブ4>、こちら艦長、市街の管理センターをセンサーし、監視システムが稼働しているかどうか知らせろ。」
乗組員「「稼勧していません、艦長。」」
アンティリーズ「もし状況に変化があったら知らせろ。」
乗組員「了解!」
反乱軍兵士「うぐ...」
アンティリーズ「この男を宇宙船に乗船させないと。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.21-22
レイア「何かしら?」
アンティリーズ「ストームトルーパーだ!」
レイア「急いで彼をスピーダーに隠して。」
反乱軍兵士「ユア・ハイネス、それではあなたに大変な危険がおよびます...」
レイア「あなた方ほどではないわ!」
アンティリーズ「そこで静かに横になっているんだ。音を立てるな。われわれの命がかかっているんだから!」
レイア「アンティリーズ、見て!先頭のスピーダー!黒いマスクにマントよ!」
アンティリーズ「ダース・ヴェイダー(Darth Vader)だ!」
レイア「タイオン卿ですら背後に帝国の監視人がついているのね!」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.22
ダース・ヴェイダー(Darth Vader)「プリンセス・レイア、ラルティアにようこそ。」
レイア「ヴェイダー卿...」
ヴェイダー「またしても反乱軍の活勧が活発なところに、現われましたな。もっと慎重になさらないと...いつか憂き目をみますぞ。」
レイア「タイオン卿をお探しなら、宇宙港の南部境界線に行かれたわ。そこであなたを待っているはずよ。」
ヴェイダー「あの反逆者たちがなぜ不用意な行動で命を粗末にするのか、ふと疑問がわきましてな。」
レイア「きっと宇宙船を盗みたかったのよ。」
ヴェイダー「さもなくば、われわれの注意をそらしたかったと。」
アンティリーズ「ヴェイダー卿、失礼します。プリンセスを無事に<タンティブ4>にお連れせねばなりませんので。」
ヴェイダー「勝手に動くな!お前達は警戒区域に入ったのだ。宇宙船と貨物そして乗員...ユア・ハイネス、あなたも捜査の対象ですぞ。」
レイア「私たちは人道的任務を受けた外交使節ですよ。」
ヴェイダー「帝国の定める非常事態のほうが優先する。あなたの身柄は拘束させていただく。」
レイア「ヴェイダー卿、そんなことをしたら帝国元老院が黙ってはいません。私たちの宇宙船を調べるかどうかはタイオン卿が決めること...彼がここの責任者ですよ!」
ヴェイダー「ああ、そうだったな。いいだろう、正式な手続きを踏んで、あなたが何を隠しているか確認するとしよう。」
ヴェイダー「私なら強行離陸などはしませんな。艦隊は警告なしで砲撃しろという命令を受けていますからな。運転手、南部境界線へ回せ!」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.22
アンティリーズ「すぐ<タンティブ4>に戻りましょう、ユア・ハイネス...この男を医務員にみせ、宇宙船の記録も修正しなければなりません。」
レイア「なぜです?」
アンティリーズ「あなたが宇宙船の貨物のことを何も知らなかったように見せなくてはなりません。この反乱軍兵士のこともです。」
レイア「あなたに責任を負わせることはできないわ、アンティリーズ。」
アンティリーズ「とにかく...ここでは話せません。今にも監視システムが...」
レイア「!それよ!」
アンティリーズ「それが何か?」
レイア「監視システムよ!それがあとどれくらいで作動するか調べてちょうだい。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.22-23
アンティリーズ「<タンティブ4>、こちら艦長。すぐ宇宙船に戻るつもりだ。管理センターの監視システムはもう作動しているか?」
乗組員「準備段階中です、艦長。あと数秒で作動します。」
レイア「ここでモニターされた会話は、直接タイオン卿に知らされるはずよ。」
乗組員「あと3秒で作動します...作動!」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.23
アンティリーズ「ユア・ハイネス,どういうことか...」
レイア「いいえ、アンティリーズ、宇宙船を調べさせなさい。そうすれば、問題は解決するわ。」
アンティリーズ「それは、その、どういうことですか、ユア・ハイネス?」
レイア「タイオン卿は魅力的だけど、あまりにも性急で自信過剰よ。もし彼が<タンティブ4>を捜索すれば、少しの間、彼を遠ざけておけるわ。それに、父も怒るでしょう。」
アンティリーズ「しかし、もし捜索しなければ?」
レイア「そうすれば...彼は紳士だということになるわ。」
アンティリーズ「確かに。」
レイア「そうすればすぐにオルデランに戻れるわ。」
アンティリーズ「第1航宙士、緊急離陸許可を要請しろ。」

ラルティア
Ralltiir
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.23
レイア「タリック!」
タリック(Tarrik)「ユア・ハイネス!ようこそお戻りなされた!」
レイア「タリック、謁見室にはふさわしくない装いだけれど...」
タリック「到着されたらすぐここにお連れするようにとの、お父様の厳しいご命令です。」
レイア「あまりよくない兆しね?」
タリック「ええ、ユア・ハイネス。」
レイア「でも、こうして外で立っていても事態は良くならないわ。」
タリック「はい、ユア・ハイネス。よろしければ...」

オルデラン
Alderaan
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.23
32y+3m+2d ASW1 タリック「オルデラン王室(Royal House of Alderaan)のプリンセス・レイア・オーガナの御成り!」
ベイル・オーガナ(Bail Organa)「しばらくだな。」
レイア「ええ、お父様。」
ベイル「すぐに宮廷(court)に来なかったので心配していたところだ。タリック!戻ってよいぞ。皆を下がらせるがいい。」
タリック「御意!ユア・マジェスティ。」

オルデラン
Alderaan
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.24
ベイル「レイア、お帰り!」
レイア「ええ、お父様!」
ベイル「どんなに心配したことか!それが、まるで貨物運搬業者のような格好で現われるとは!<タンティブ4>は昨日到着した...」
レイア「直接ここに戻ることができなかったのです、お父様。いくつも考えなくてはならないことがあって。」
ベイル「しかし宇宙港からここへどうやって?」
レイア「歩いて。丘を通って旧道を歩いてきたの。」
ベイル「ずっとか?」
レイア「歩いたのは、1日だけよ。そこら中でティル(T'iil)が満開だったわ。」
ベイル「護衛もつけずに、そんなところを歩くのはやめてほしいね。」
レイア「その必要があったのよ!」
ベイル「誰にも気づかれなかったのか?」
レイア「ええまあ、気づかれたかもしれないけれど、少なくとも邪魔をする人はいなかったわ。」
ベイル「それは良かったな!で、父として、なぜ娘がそんな深刻な考え事をしていたのか尋ねてもよいかね?」
レイア「お父様。ラルティアの住民は自らの故郷から追い払われて、動物のように監禁され、裁判なしで処刑されているの。尋問センターと呼ばれる拷問室がいたるところに建てられているわ。」
ベイル「帝国のいつものやり方だ。無事に脱出できて運がよかった。で、どういう結論に達したのかね?」
レイア「オルデランは帝国の支配を拒むだけでなく、積極的に戦い始めるのよ!」
ベイル「レイア!」
レイア「それがお父様の信念に反することはわかっているわ、でも...」
ベイル「あのクローン大戦(Clone Wars)はあやうくこの銀河を破壊しつくすところだったのだぞ。おまえはそれを再び繰り返せと言うのか?」
レイア「帝国が兵隊と艦隊を増強しているというのに、何の武器も持たないオルデランをどうやって救うのですか?」
ベイル「おまえはわれわれに戦争をもたらすつもりか、レイア?」
レイア「いいえ!私は反乱軍や他の人々にすべての危険を負わせることができないのです!」
ベイル「武器を手にして、人を殺すのか?」
レイア「私たちが始めたのではありません...始めたのは帝国です!私はただそれを止めたいのです、お父様!」
ベイル「それは遅すぎたかもしれん。」
レイア「なぜです?」
ベイル「おまえが連れて来た反乱軍の負傷兵が情報を教えてくれた。帝国は<大モフ>ターキンの指揮下で秘密のプロジェクトを進めている。タイオン卿やその他の面々が彼の下で働いている。」
レイア「タイオンも?何かしら?」
ベイル「最終兵器...一種の巨大要塞だ、彼らはコードネームで<デス・スター>と呼んでいる。」
レイア「ええ!?」
ベイル「詳しい情報が必要なのだ。そこでタイオン卿から情報を得る手伝いをしてもらいたいのだよ。」
レイア「タイオンから...」
ベイル「タイオンは今こちらに向かっている。おまえが彼に好意を持っていると確信しているようだぞ。」
レイア「わざとそう思わせたの...」
ベイル「内輪の夕食会を持とう、われわれ3人でな、そして何が引き出せるかみてみよう。おまえがやつのことを嫌っているのは知っているが。」
レイア「その晩だけのことですわ。すぐに終わるわ。」

オルデラン
Alderaan
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.24-25
タイオン「...だから抵抗派の指導者が交渉に現われたところで、われわれは外から戸を閉め建物に火を点けた!」
レイア「!」
タイオン「どうかなさったかな、プリンセス・レイア?今の話がお気に召さなかったか?」
ベイル「タイオン卿、あなたが武器を身につけてテーブルにつかれたのが、娘には気に入らないのだよ。オルデランは平和な所で...われわれは武器を持たんのでね。」
タイオン「ですから、警備の者を連れずに来たのです...平和な人々とのごく内輪のディナーですからな。しかし私は帝国の一兵士であり、兵士は常に義務を果たせる状態でいなければならんのです。」
レイア「きっと安全な気がするのでしょうね、自分一人だけが武器を持って...」
ベイル「ああ、タイオン卿、ラーシュ(L'lahsh)をいかがかな?」
タイオン「いや、結構。給仕も、大勢の客もなし。素晴らしい思いつきでしたな!」
ベイル「われわれは、静かで非公式なのが好きなのです。夕イオン卿。」
レイア「オルデランでのご予定は?」
タイオン「ソン(Thon)大陸で狩りをしたいですな。」
ベイル「狩り?オルデランでは狩りはしないが?」
タイオン「何をおっしゃる、確かな筋から情報が入っているのですよ。野生局が野生動物を狩るそうじゃありませんか。」
ベイル「いや、病気が重かったり、老いて冬を越せそうもない動物を間引くだけだよ。」
タイオン「しかし誰かが...そのいわゆる“間引く”のを実行するのだろう。」
レイア「すると、そういう風に休暇を過ごされるわけ?弱い動物を処刑して。」
ベイル「レイア!」
レイア「失礼しました、タイオン卿。しかし...」
タイオン「かまいませんとも。あなたは世間知らずな方だ。兵士や狩りの好きな男が考えることが理解できなくても仕方がない。」
レイア「そうかしら?」
タイオン「オルデラン特有の考え方だけに留まらず、他の価値も考えるべきですぞ。」
ベイル「たとえば?」
タイオン「テクノロジーです。確かに、このオルデランは今でもきわめて快適な環境でしょう。しかしもっと効果的な方法を用いることで、経済の門戸を拡げることができるのです。」
レイア「もしもその気になればということでしょう。」
タイオン「われわれの考えにご意見を、ユア・マジェスティ。あなたの民は自然な暮らしを何より重要とみなしておられる...」
ベイル「反対かね?」
タイオン「コインの裏側として考えてみればよいのです。テクノロジーと人々を組織する方法は全惑星を違った形に作り替え、全銀河を一つのルールの下に置くことすらできるのです。」
レイア「銀河全体がそれを望んでいるかどうか。」
タイオン「帝国と密接なつながりを持てばオルデランの利益になります。私がその橋渡しとなりましょう。」
ベイル「つまり、具体的にはどういうことかな、マイ・ロード。」
タイオン「お嬢さんと私が結婚すれば、われわれ皆の利益になる。」
レイア「で、あなたは何をくださるの?」
タイオン「よく聞いてくださった!目下のところ、私は低い家柄の弱少貴族に過ぎません。しかしまもなく,帝国の最高位に就くことになる。」
レイア「私に言わせれば、あなたはせいぜい<大モフ>ターキンの使いっぱしりよ。」
タイオン「われわれが達成しつつあるプロジェクトがすべてを変えるのです。ターキンに仕えることで私は最高位を手にできるのです。」
レイア「で、あなたとの結婚を私に納得させるというそのプロジェクトとは何ですの?」
タイオン「それは、まだ重要機密扱いだ...」
レイア「では重要機密扱いでなくなった時にいらっしゃいな。」
タイオン「私が規則も破れぬ男とお思いか。そのプロジェクトはほぼ完成し、その設計図がターキン総督の基地司令部からの次の輸送船で帝国機密室に運ばれることになっている。」
レイア「では、その重要機密で私たちを驚かしてくださいな...さあ、早く。」
タイオン「帝国は、バトル・ステーションを建設した。」
ベイル「宇宙ステーションなら、とくに目新しいとは言えませんな。」
タイオン「単なる軌道砲ステーションではありませんぞ、ユア・マジェスティ。これは今までにない戦闘マシンなのです。ものすごく巨大な、4等級の衛星ほどの大きさです。そしてこれまでの戦史に並ぶもののないほどの火力を搭載しているのです。」
レイア「それで、その空飛ぷ小物入れ(Pillbox)があなたを帝国のエリートにしてくれるの?」
タイオン「小物入れどころではありませんよ、プリンセス。惑星そのものを破壊できるスーパー兵器を搭載しているのです。」
レイア「惑星を破壊?」
タイオン「皇帝がもめ事の源を突き止める。するとターキン総督以下われわれがあっという間にそれを抹殺するというわけです。」
ベイル「しかし...そんなことは考えられん!」
タイオン「進歩なのです!皇帝の勅令(New Order)がまもなく公布されます。そして私はそれを遂行する一人となるのです。お嬢さんとその栄華を分かち、オルデランに繁栄をもたらしましょう!」
レイア「血と死にまみれた帝国から?」
ベイル「レイア、これ...」
タイオン「あのバトル・ステーションで無敵となる帝国からです。」
レイア「奴隷となった銀河...私がそんなものをほしがると思って?」
ベイル「落ち着きなさい、レイア。タイオン卿はわれわれのお客だぞ。」
タイオン「レイア、私はあなたに帝国の地位を差し上げようと言っているのです。それとこの銀河を!」
レイア「人々を弾圧する帝国の?<デス・スター>の下で...」
ベイル「レイア!」
タイオン「<デス・スター>!なぜその名前を...」
レイア「私たちが話しているのは結婚のことよ、タイオン卿!あなたのプロポーズは...」
タイオン「なぜコードネームを知っている?私は話していないぞ!」
レイア「私は...コードネームなど口にしていません...」
タイオン「確かに言った!私は耳にした。<デス・スター>と!反乱軍と接触した者でなければ知るはずのない名前だ。」
ベイル「あなたの説明から思いついた言葉だよ、タイオン卿。娘は...」
タイオン「偶然思いついた言葉などではない!」
ベイル「タイオン卿...」
タイオン「ユア・マジェスティ,これは帝国情報部に報告します。あなたとお嬢さんに出頭していただき、尋問に答えてもらわねばなりません。」
ベイル「タイオン卿、あなたにはこの館の客だということを思い出してほしいですな。」
タイオン「そこを動くな!オーガナ父娘が反乱軍についてどれだけ知っているか、まもなくはっきりするだろう。」
レイア「やめて!」
タイオン「そこをどくのだ、プリンセス。悪あがきは、お父上にもあなたにもためになりませんぞ。」
ベイル「レイア...」
レイア「彼の思いどおりにはさせないわ、お父様!」
タイオン「放せ!裏切り者!」
レイア「いやよ!」
ベイル「やめろ!」
タイオン「よせ、さもないと...」
レイア「この男のプラスター(blaster)を!お父様、手伝って!」
タイオン「放せ!ぐあぁ!」

オルデラン
Alderaan
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.25-27
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注!!ダイジェスト版です。詳細は参考書籍にて。(^_^)
Last Update 09/Sep/1998