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新たなる希望 #5
ルーク・スカイウォーカー

年 代 出 来 事 場 面 参 考
 ルーク(Luke)ヘ

 古ぼけたタトゥイーン(Tatooine)の様子はどうだい?相変わらず暑いんだろう。ここ数日、俺のまわりもホットになってきたぜ。お前はまだおじさんの農場であくせくと働いているだろうから、代わりに俺のエキサイトした毎日のことを話してやるよ。
 俺はアカデミー(Academy)を卒業してから、一等航海士として商業船に配属になった。まだたいした仕事はもらってないけど、まあ、そんなに信用されちゃいないんだろう。俺たちのやっていることが違法なことだとは思わないが、みんなかなり神経質になっているようだ。俺たちがお前の親父さんのことを聞いたとき、お前のおじさんがどうなったか覚えてるか?その時と同じような感じだ。本当にそっくりだよ。
 そういや、あの雷おじは最近どうなんだ?いつになったらお前をアカデミーに入れてくれるんだ?俺たちの中じゃ、お前が一番のパイロットなのに、このままじゃ卒業するのは最後になっちまうぞ。
 話は違うが、最近は反乱(Rebellion)が頻繁に起こっている。いま軍に志願すれば帝国が大金を出してくれるんだろうが、俺と同じことをやった方がいいぞ。非戦闘要員に志願するんだ。その方が安全だし、政治的な戯れごとに関わる心配もないからな。
 本当に早くその埃の塊(dust bowl)から脱出しないと、一生水分凝結機と遊んで暮らすことになっちまうぞ。よく覚えておけよ、キッド(kid)!
 ベガーズ・キャニオン(Beggar's Canyon)では、俺は時々ウォンプ・ラット(womp rats)を取り逃がしたっけな。射撃の腕はお前にはかなわなかったが、飛ぶのは俺の方が上手だったよな。少なくともお前と同じくらいだったはずだ。もし自分の方が上だと思うんなら、とっととそこから飛び出して証明してみせてくれ。
 まあ、あともう一シーズン、砂埃やドロイドと一緒に元気でやってくれ。

 親友ビッグズ(Biggs)より

 P.S.くれぐれもこのデータ送信を誰かに見せたり、誰かに俺から聞いたことを話したりしないでくれ。今は理由は言えないが、今度タトゥイーンに立ち寄るつもりだ。少しの間、連絡が取れなくても心配しないでくれ。今俺は一生に一度の重大な局面に遭遇している。大事なときなんだ。



ビッグズからの手紙 The Movie Trilogy
Sourcebook
P.59

翻訳 by じょじょ 殿

脚色 by yokozawa
「「−−−いいかい、アカデミーに申し込む夢を見てるだけじゃダメ、夢は実現しよう!きみも宇宙で天職を見つけないか。探検、宇宙艦隊や宇宙貿易。ナビゲーション、エンジニア、宇宙医療、通信などチョイスも豊富!宇宙の仕事に挑戦する能力はバッチリ、テストで基準点クリアのきみ、願書は最寄りの宙域の帝国宇宙アカデミー校長気付で選考事務局に急いで送ってくれ。名誉ある帝国軍に参加しよう!−−−」」

ウィンディ(Windy)「スカイウォーカー!おい、ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)!」
ルーク・スカイウォーカー「ここだよ、技術ドーム(tech-dome)だよ、ウィンディ。」
ウィンディ「おい、スカイウォーカー、来いよ!みんなベガーズ・キャニオン(Beggar's Canyon)ヘ行くんだぜ。俺のホッパー、調子が悪いから、おまえのに乗せてもらうよ。おい、テープ操作盤(tape console)で何してんだい?」
ルーク「何にもしてない。どうやってここに来たのさ?」
ウィンディ「うちの親がおまえのおじさんとおばさんに会いにきたんだ。“何にもしてない”ってどういう意味だ?テープを見せろよ。」
ルーク「よせよ。ウィンディ。」
ウィンディ「何だ!“帝国宇宙アカデミー(Imperial Space Academy)の願書”かよ。」
ルーク「やめろったら、ウィンディ。」
ウィンディ「いまだに新星(nova)を見つけようとしてるわけか、ルーク!このテープ、2、3千回ぐらい回しているよな。」
ルーク「返せよ、ウィンディ。」
ウィンディ「いつになったら大人になるんだ、ルーク?お前は俺と同じ農家の倅(farm boy)なんだぜ。」
ルーク「こっちにくれよ。ウィンディ。力づくで取り上げるぞ。」
ウィンディ「ほら、こっちだ!こっち!取りに来いよ!何をそんなに怒ってるんだ?スカイホッパー(skyhopper)のエンジンをかけろよ。ドームは俺が閉めるよ。」
ルーク「おじさんとおばさんは何の用だい?」
ウィンディ「水分の収穫のことを話したり作物の価格を愚痴ったり−−−そんなとこだろ。ただの気晴らしさ。」
ルーク「ああ。ベルーおばさん(Aunt Beru)は、おしゃべりの相手がほしくて仕方がないんだ。オーウェンおじさん(Uncle Owen)だってそうさ。認めようとしないけどな。乗れよ、ウィンディ。急ごうぜ。」
ウィンディ「ドライブ音がスムーズだな。ルーク。」
ルーク「ブーストを上げるように推力シークエンスを調節したのさ。しっかりつかまってろよ!」

タトゥイーン
Tatooine
ラーズ家
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.6-7
ディーク(Deak)「おい!フィクサー(Fixer)!フィクサー!ルークのスカイホッパーが来るぞ。」
フィクサー「だからどうした?あんな小者、俺には関係ないね。ジュースはどこだい?咽喉が乾いた。」
ケイミー(Cammie)「ここよ。ほら、とって!」

タトゥイーン
Tatooine
パワー・ステーション
power station
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.7-8
ルーク「やあ?パーティーはどこだい?」
フィクサー「俺が居るところだ、ルーク。そうだろ、ケイミー?」
ケイミー「そのとおりよ、あなた(lover)。」
ウィンディ「おい、みんな、スカイウォーカーが何してたか知ってるか?技術ドームの中に座って、アカデミーのリクルート用テープを回していたんだぜ!」
フィクサー「進歩がないぜ、スカイウォーカー。素敵な制服でパレードする、おまえはそれしか考えられないのか?」
ルーク「何かもっといいことでもあるかい?」
フィクサー「おい、言葉に気をつけろよ!運よくあんなテストに受かったからって、新米宇宙探検家になれるわけじゃないんだぞ。やつらが俺にテストを受けさせた時、俺がどうしたか知ってるか!入ってって、名前を書き、さっさと出てきたのさ!くそくらえってな!」
ディーク「そうだよ、ルーク、うまく試験には受かったかもしれないが、だからどうした?」
ウィンディ「くだらないひっかけ問題に答えられて、教科書どおりに飛ばせるからって、ルークは自分が俺たちより上等な人間だと思ってるんだ。」
ルーク「そうじゃないさ!だけどアカデミーには行きたいんだ。どうして行っちゃいけないんだい?」
フィクサー「スカイウォーカー、あんなとこへ行くのは、お人好しだけだぞ。やつらおまえを制服に突っ込んで命令を下す。だけど、少なくともパワー・ステーション(power station)じゃ俺がボスなんだぜ。」
ウィンディ「親父が言っていたけど、帝国は、宇宙艦隊(Starfleet)に徴兵したくてアカデミーに入る人間をたくさん募集してるんだって。」
ディーク「ルーク・スカイウォーカーがどうなろうと、やつらは知っちゃいないんだぞ。」
ケイミー「ここを離れたらあんたのこと、誰も知らないのよ。」

タトゥイーン
Tatooine
パワー・ステーション
power station
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.8
ウィンディ「で、今日のプログラムは、フィックス?」
フィクサー「スピード競争だ!直線コースでどれくらいタイムを削れるか見せてやるよ。」
ウィンディ「おまえのラップタイムはもうそんなに削れっこないよ、フィクサー。ベガーズ・キャニオンのあたりじゃ、ビッグズのベスト・タイムとほぼ張り合ってるんだぜ。」
フィクサー「だが、ビッグズはここにいない。俺はいる!俺は昔のやつと同じくらい速いんだ!」
ルーク「それじゃあビッグズがしたようにストーン・ニードル(Stone Needle)を通ればいい。そうすりゃ5秒かそこら速くなる。」
ケイミー「あんたいかれてるわ、ルーク。ウォンプ・ラットを追いかけて、2、3匹仕留めたらどう?速さを競うのは−−−」
フィクサー「俺にできると思ってないんだろう?聞けよ!偉大なビッグズ・ダークライター(Biggs Darklighter)にできたことは、俺にもできるぞ!」
ケイミー「できないとは言ってないわ、フィクサー。」
ウィンディ「そうだよ、誰もあんたをけなしちゃいないよ、フィクサー。」
フィクサー「近道なんか必要ないさ。来いよ、ウィンディ、ディーク。」
ウィンディ「どこへ行くんだ?」
フィクサー「ちょいとキャニオンを見にいくのさ。コースを決めにな。」

タトゥイーン
Tatooine
パワー・ステーション
power station
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.8-9
ケイミー「なんだって彼にあんな嫌味を言ったのよ?」
ルーク「俺が?」
ケイミー「フィクサーって時々子供みたいになるのよ。やっと落ち着いたかな、と思ったらスカイホッパーか何かの部品をかっぱらいに出かけたり。この前夢を見たのよ−−−あんたは夢を見たことある?」
ルーク「眠ってる時、時々両親に会うような気がするんだ。2人とも顔を覚えてないけど−−−。」
ケイミー「ふうん−−−とにかくフィクサーと私が結婚した夢を見たの。とっても素敵だった−−−。」
ウィンディ「おい、スカイウォーカー、おまえのマクロバイノキュラー(macrobinoculars)貸してくれ。フィクサーが使いたいんだって。」
ルーク「何だって?俺のホッパーにあるから、自分で取ってこいよ。」

タトゥイーン
Tatooine
パワー・ステーション
power station
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.9
ルーク「急いだほうがいいぞ。フィクサーを待たせたくないだろ。」
ウィンディ「いいよ。おまえがそう言ったって、フィクサーに言いつけてやるからな!」
フィクサー「何を言ったって、スカイウォーカー?」
ルーク「なんでもないよ。フィクサー。」
フィクサー「言っとくが、俺はボトルネック(Bottleneck)を通る完璧なコースを見つけたぞ。」
ディーク「フィクサーのコースは決まったぞ。奴がベガーズ・キャニオンのあたりじゃ誰よりも速いタイムをだすさ。」
ルーク「もしビッグズがいたら、彼−−−」
タトゥイーン
Tatooine
パワー・ステーション
power station
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.9
フィクサー「だが、ビッグズはここにいないんだ、このクズ(Warmie)め!俺と競争してついて来れるか?」
ルーク「−−−ああ、いいよ。受けて立つ。」
ディーク「ほーっ、クズ対フィクサー。てんで勝負にならないな。」
ルーク「だったらディーク、フィクサーと乗ればいいさ。さあ、早く。レッツゴー!」
ケイミー「フィクサー、こんな競争は今すぐやめて−−−」

フィクサー「がんばれよ、スカイウォーカー。あとで吠え面かくなよ!」
ウィンディ「バイノキュラーがどこ見ても見つからないぞ。」
ルーク「かまわないよ。さあ、乗って。」
ウィンディ「どうする気だ?」
ルーク「ビッグズの為にあいつの挑戦を受けて立つのさ。しっかりつかまってろよ。」
ウィンディ「わあっ!」
フィクサー「「行くぞ、スカイウォーカー、準備ができ次第背面で降下だ。」」
ウィンディ「ボトルネックでおまえとフィクサーが?俺はごめんだ!」
ルーク「じゃあドア開けて、とぴおりろよ。」
フィクサー「「俺と並べよ、スカイウォーカー、そんでもって思いっきり飛ばそうぜ。OK、行くぞ!」」
タトゥイーン
Tatooine
ベガーズ・キャニオン
Beggar's Canyon
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.9-10

ウィンディ「気をつけろ!」
ルーク「黙ってじっとしていろ!見ろ、おまえが気を散らすから、フィクサーにリードされたじゃないか。」
ウィンディ「放っておけよ!俺は死にたくない!」
フィクサー「「俺の尻についてる気分はどうだい。ルーク?」」
ウィンディ「狭すぎて追い越せない。」
フィクサー「「そこでゆっくりしててくれ、農家の倅。1分で全部終わりさ。」」
ルーク「それは思い過ごしさ。」
ウィンディ「何を−−−馬鹿、ストーン・ニードルへ向かってるぜ!」
ルーク「これで5秒稼げる。」
ウィンディ「俺達を殺す気か!」
ルーク「もうあと戻りできない。しっかりつかまってろよ、ウィンディ!」
ウィンディ「うわあ!」
タトゥイーン
Tatooine
ベガーズ・キャニオン
Beggar's Canyon
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.10

ルーク「!やったぜ!ウィンディ、目を開けろ!うまくいった!」
ウィンディ「おい、スタビライザーが吹っ飛んだ!」
ルーク「大丈夫だ!ゴール・ラインはまだだ。」
ウィンディ「墜落するぞ!」

ルーク「言っただろ、ちゃんと着地できるって。勝ったぞ!」
ウィンディ「勝った?ルーク、おまえ、クレイジーだぜ!いかれてるぞ!他の奴のホッパーに乗って家に帰るよ。あんな調子じゃ、いつかとんでもないことになるぞ!それに自分が可愛かったら、フィクサーによけいなことを言わないほうがいいぞ。」
ルーク「あ〜あ、ビッグズ、君がここにいたら、見せられたのになあ−−−。」

タトゥイーン
Tatooine
ベガーズ・キャニオン
Beggar's Canyon
ラジオ・ドラマ版
スター・ウォーズ
P.10
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注!!ダイジェスト版です。詳細は参考書籍にて。(^_^)
Last Update 16/Sep/1998