帝国の逆襲 #2 |
年 代 | 出 来 事 | 場 面 | 参 考 |
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2y+6m ASW4 |
エヴァー・デリコート大佐(Colonel Evir Derricote)「昨日の強敵が、今日の良き友だな。」 スーンティア・フェル中佐(Major Soontir Fel)「どういう事ですか?」 デリコート大佐「お前を呼んだ理由は、彼女だ。また、運が向いてきたということだ。」 イサンヌ・アイサード(Ysanne Isard)「おお、フェル中佐。私はお前を崇拝する者の一人だ。情報部顧問として、皇帝のために働いている。私はイサンヌ・アイサード。」 スーンティア・フェル男爵(Baron Soontir Fel)・・・俺の心臓は喉まで飛び上がった。ワインサの秘密がばれてしまったと...その恐れは間違っていた・・・ アイサード「個人的な理由でここへ来た。」 |
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フェル中佐「やめろ!」 アイサード「私の協力を得れば、お前は無限の権力を手にいれられるのだぞ。お前ならターキン亡き後の地位を手に入れられる。ヴェイダーをも凌ぐことができるのだ。」 フェル中佐「よせ!俺は自分の職分をわきまえている。立ち去るがいい。」 アイサード「よろしい。お前は買収されなかったと皇帝にお話ししておこう。まったく誠実であったとな。」 フェル中佐「皇帝は何故こんなことを?」 アイサード「彼が皇帝だからだ。それだけのことだ。これでお前が信頼に足る者だと確認された。」 アイサード「お前には、実力を発揮する場が与えられることだろう。失敗の許されない任務が、お前の181戦闘機部隊に与えられる。」 フェル中佐「どのような?」 アイサード「その日、お前達と反乱軍のどちらかが全滅することになる。気をつけることだ。」 |
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ワインサ・スターフレア(Wynssa Starflare)「大佐の用事はなんだったの?」 フェル中佐「なんでもない。」 |
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スターフレア「そうは見えないわ。何があったの?」 フェル中佐「今夜、皇帝が俺の忠誠心を試してきた。俺は正しいことをしたが、敵を一人作ったような気がする。あり得ないことだが、敵に俺の存在を嗅ぎつけられた。俺達に危険が迫っている。」 スターフレア「なんてこと、ウェッジね?」 フェル中佐「君の弟じゃない。その秘密を彼女に感づかれる可能性がある。用心しなければならない。」 スターフレア「どういうこと?」 フェル中佐「亡命する準備をするんだ。君の亡命方法は俺に聞かないでくれ。もし状況が悪化したら、君に亡命するように言う。あとから俺は君を捜しだすから、一緒に姿をくらまそう。」 スターフレア「状況はそんなに悪いの?」 フェル中佐「そうならないことを願っている。亡命なんて考えたくもなかったが、今夜の様子では...準備を怠ることは自殺に等しい。」 スターフレア「でも、どうやって私を捜しだすというの?」 フェル中佐「俺達を引き裂いておける力なんて銀河にはあり得ない。それを信じるんだ。わかるだろ。」 |
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ダース・ヴェイダー(Darth Vader)「我々は、デラ4(Derra IV)を舞台に供給物資を出し入れする反乱同盟軍の陰謀を突き止めた。お前達は反乱軍機動部隊を攻撃し破壊するのだ。これで同盟軍は崩壊する。この供給物資がなければ、我々に歯向かうことなどできなくなるのだ。」 フェル男爵・・・俺はヴェイダー卿の言葉を聞いていたが、集中することができなかった・・・ フェル男爵・・・概説された計画はうまくいくだろうが、それが彼のものでないことはわかっていた。彼らしさも暗い雰囲気もない上品なものだからだ。それが、帝国の異星人排斥政策の中で異星人提督が臨席していることを、否、実在しているさえも説明できる唯一の理由だからだ・・・ フェル中佐{{あれは彼の計画だ。彼が練り上げたものだ。異星人が帝国を救うことになる。}} フェル男爵・・・自分の驚きが判断できなかった。それに気づいたことなのか、異星人の心得顔の頷きなのかが・・・ フェル男爵・・・俺は異星人のことを頭から閉め出した。俺の仕事は反乱軍を倒すこと。なにものも俺の邪魔はできないのだ・・・ |
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ナーラ中佐(Commander Narra)「レネゲード小隊(Renegade Flight)、こちらレネゲード・リーダー。センサーが妨害されている。帝国軍の可能性もあるので注意を怠るな。レネゲード4、担当の輸送艇に接近しろ。」 レネゲード4「「了解、ボス。 おそらく大気のせいでセンサーが乱れてるんでしょう。」」 ナーラ「輸送艇団、くっついていけ。デラ4の重力圏を抜けたら、ただちに高次空間に突入する。部隊は輸送艇団から離れないで、しっかり目を開けておけ。」 レネゲード7「「レネゲード・リーダー、こちらレネゲード7。相当な数の小型宇宙艇が高速度でセクター4からやって来るのが見えます。」」 ナーラ「特定できるか?」 レネゲード7「「とにかくひどく...帝国軍のTIEファイターです!20機はいます!」」 ナーラ「レネゲード・リーダーからレネゲード小隊へ。TIEファイターとの戦闘態勢に入れ。輸送艇は高次空間に...」 レネゲード3「「こちらレネゲード3、ボス、前方からもこっちに突っ込んできます!」」 レネゲード2「「こちらレネゲード2、セクター8から別のTIEファイターが接近中!」」 レネゲード3「そこら中にいる! 来たぞ!」」 ナーラ「レネゲード3、4、5、6。上昇し、輸送艇の進路を空けろ。残りは輸送艇団を守れ。」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.7 |
TIEパイロット「第2中隊、輸送艇団の先導機の動きを停めろ。1、戦闘機が来たぞ。3、絶好の標的だ。」 |
デラ4 Derra IV |
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ナーラ「僚機から離れるな!輸送艇、最高速度で逃げろ!よし、レネゲード小隊、攻撃開始!」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.7 |
フェル男爵・・・狩人には、素晴らしい日だった・・・ |
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レネゲード3「「レネゲード2、気をつけろ。」」 レネゲード2「「見えてるよ!」」 レネゲード4「「レネゲード7、後ろに張り付かれたぞ。右に切れ、早く!」」 レネゲード7「「どうだ、引き離してやったぞ!」」 レネゲード4「「やった!」」 レネゲード7「「ボス、阻止できません。敵が多すぎます!」」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.7 |
フェル男爵・・・その日は、デリコート大佐さえもが軍人魂を発揮した・・・
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レネゲード3「「ボス、ケトク(Ketku)がやられました。」」 ナーラ「輸送艇を護衛しろ!何としてでも輸送艇を守るんだ!繰り返す、輸送艇を...」 輸送艇パイロット「「メーデー!こちら<ホップスキップ(Hopskip)>!帝国軍の攻撃を...」」 レネゲード7「「ボス、勝ち目はありません。第2輸送艇もやられました。」」 レネゲード3「「被弾した!左舷エンジンを両方吹っ飛ばされた!」」 ナーラ「何とか切り抜けろ!」 レネゲード3「「こちらレネゲード3、敵が4機、追ってきてる。誰か援護してくれ!振り切れない!」」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.7 X-WING Rogue Squadron Blood and Honor |
フェル男爵・・・あの日のパイロットは腕が良かった・・・
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レネゲード3「「!!!」」 ナーラ「レネゲード3!」 レネゲード2「「やられました。」」 レネゲード4「「もうダメだ!包囲されてる!」」 レネゲード2「「先頭の輸送艇が吹き飛ばされました!」」 レネゲード7「「敵が束になってボスに向かってます!援護に向かいます。」」 ナーラ「振り切ってみせる!」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.7-8 X-WING Rogue Squadron Blood and Honor |
フェル男爵・・・自分自身が手を下したので、彼らが最高ではないことはわかっていた・・・
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ナーラ「全艇に告ぐ、こちらナーラ中佐。交信を中止しここから脱出しろ!交信を切り、逃げろ...」 ナーラ「!!!」 |
デラ4 Derra IV |
ラジオ・ドラマ版 帝国の逆襲 P.8 |
フェル男爵・・・俺はその結果に満足した・・・
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フェル男爵・・・デラ4の大虐殺は、他に類を見ないほどの大成功だった・・・ フェル中佐「「こちらフェル、デリコート大佐、敵の反撃行動は見あたりません。任務は全て完遂しました。」」 デリコート大佐「「了解した、中佐。司令部、こちらデリコート大佐。われらの任務は完了。敵は全滅しました。」」 ダース・ヴェイダー「素晴らしい。毒蛇の胴体は破壊した。あとは頭の位置を突き止めて叩きつぶすだけだ。」 |
デラ4 Derra IV |
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フェル男爵・・・予想通りに、われらの勝利を祝福した・・・ フェル男爵・・・それから報告をおこなった・・・ フェル男爵・・・そして分析をした・・・ デリコート大佐「戦闘の輸送艇を叩いたことが、反乱軍を壊滅的な混乱に陥れました。」 フェル男爵・・・続々と自軍が立派に戦ったことが証明されていったが、俺はそれ以上のことを知っていた。異星人の計画が戦いに勝利をもたらしたということだ。俺達はまさに、彼のためによく働くゲームのコマにすぎなかった。・・・ フェル男爵・・・帝国は人間の優越性を正当化するために行動していたはずだ。俺達の任務も、少数種族による搾取を防ぐことだった。目的達成のためならば、どんな行動でも正当化されていた・・・ フェル男爵・・・異星人が帝国を救うことを当てにしたことは、帝国への忠誠を根本から皇帝が切り裂いたのと同じだった。俺の忠誠心を試すためにアイサードを差し向けた頃から、皇帝が続けていたことなのだ・・・ フェル男爵・・・俺がそのことに気づく前に、皇帝自らその事態を解決していた・・・ |
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パルパティーン皇帝(Emperor Palpatine)「彼らは我らの英雄である。彼らの忠誠心に栄えあれ。」 帝国軍兵士達「彼らの忠誠心に栄えあれ。」 フェル男爵・・・デリコートを将軍職に就け、防衛拠点惑星を与えた・・・ フェル男爵・・・4隻の輸送艇を葬った功績により、フェニア(Phennir)を少佐に就け、かつての俺の中隊を与えた・・・ フェル男爵・・・俺には181部隊を与え、大佐に就けた。さらに俺は男爵位を贈られ、コレリア(Corellia)に領地を与えられた。俺の親族はそこに住むことになった。・・・ フェル男爵・・・だがあの異星人には何も与えられなかった。後の噂によると、彼は未知領域(Unknown Regions)担当になったらしい。明らかに、きまり悪い思いをした皇帝が、インペリアル・センターから遠ざけたのだ・・・ |
コルサント Coruscant |
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